エロスが足りないと酷評 映画「東京島」

桐野夏生原作の小説を映画化した「東京島」が公開されています。無人島に流れ着いた

女性と23人の男がサバイバルを繰り広げる、というストーリーです

「シネマトゥディ」の記事では、エロスを期待した観客から「金返せ」の声が出ていると、酷

評しています
http://www.cinematoday.jp/page/N0027008

桐野夏生の原作小説は読んでいないのですが、この物語の設定は「アナタハンの女王事

件」を借りているのだろうと思います

「アナタハンの女王事件」とは、太平洋戦争末期から戦後にかけ、サイパン島に近い無人

島アナタハンで起きたもので、日本人の女性1人と日本人の軍人・軍属32人が外部世界

と隔絶された状況で生活し、女性を奪いあって壮絶な殺し合いを展開したものです

最終的には太平洋戦争終結から5年後、女性1人と男性19人が生還しました

ちなみにこの事件についてはいくつもの本が書かれていますし、映画化されたり舞台劇に

もなっています

映画には実際にアナタハンで生き延びた女性比嘉和子が主演しています(彼女がこの事

件の当事者となったのは29歳の時でした)

映画の方は「エロスが足りない」と言われますが、何を描きたかったのでしょうか?

公式サイトは以下のとおりです。「大ヒット上映中」と表示されていますが・・・
http://tokyo-jima.gaga.ne.jp/index.html

別の記事では窪塚洋介が存在感を示している、と書かれたりしています
http://www.cinematoday.jp/page/N0026816

自宅マンションから飛び降りる前の窪塚洋介はたしかにカッコよかったし、若手俳優の中

でも光る存在でした

いまでは「オッサン」みたいになってしまい、魅力に欠けるように感じます

最初の週の興行結果がどうなっているのか不明ですが、コケる可能性大のようです


東京島 (新潮文庫)
新潮社
桐野 夏生

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