アニメーション「君に届け」を見た海外の反応

先日の夜、駅の待合室に入って電車を待とう思ったら男女の高校生がいて、何やら深刻な面持ちで別れ話をしていました
「どうして別れなければならないのか?」と食い下がる女の子を、男子が懸命に説得している場面です
中年のオッサン(自分)は空気みたいな存在ですから、高校生は自分たちの世界に浸りきって修羅場を演じ続けていました
学校の授業が終わるのが午後3時半だとして、当時はもう夜の9時近くでしたから延々と5時間近く別れ話をしていたのでしょう
そんな様子を見ながら、アニメーション「君に届け」の一場面を思い出したのでブログで取り上げます
「海外の反応とか」さんのブログで、アニメーション「君に届け 第5話」を見た海外の人達のコメントが紹介されています


第5話は主人公黒沼爽子が自分にまつわる噂(関わると不運に見舞われるとか、不幸な目に遭うという)に悩み、クラスの友人から遠ざかろうと思い悩む話です
高校生の揺れ動く心情を扱ったシリアスな展開なのですが、海外の視聴者のコメントからはそんな心の起伏をきちんと理解し、共感を示しているのが見て取れます(引き伸ばしすぎ、というコメントも少なからずあります。これはこれで、次の展開へつなぐための伏線でもあるのですが、そんなのいいから次のエピソードをやってくれと・・・)

凄く悲しい始まり方をしたエピソードだった。見終わった後自分は泣いてしまったよ。なんでアニメでこんなに自分の感情が揺さぶられたのか理解できない。こんなこと人生で初めてだよ。
(中略)
そして最後の爽子と5人の女子とのトイレでの対決…自分は矢野と吉田が爽子を助けに来るか、真っ先に爽子があの女達にパンチを食らわせてやることを願ってるよ。負けるな爽子!
このナイフで心臓をえぐられるような気持ちをみんなと共有したいよ。あ、爽子は俺嫁だから。

長々と振っておいて、おまえは「爽子は俺の嫁」が言いたかっただけかと突っ込みたくなるコメントもあります
原作の漫画の秀逸さもありますが、アニメーションの脚本、演出、声優の演技も相まって質の高いドラマになっていると思います
誤解や和解を経て成長する人の姿を20分少々のアニメーションで描いて見せるという、こんな精緻な表現ができるところが日本のアニメーションの実力でしょう

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