小沢一郎の放言 アメリカメディアが報じる
小沢一郎が講演の席で「米国人は単細胞」などと語ったことについて、AP通信などがこれを取り上げ報道していると産経新聞が記事にしています
問題の講演は8月25日に日本青年館で「小沢一郎政治塾」の「塾長講義」として行ったものです。いまさらながら小沢一郎にくっついて政治を学ぼうとする人間がいる事実に呆れます。企業を恫喝して裏金を集める方法でも教えるつもりなのでしょうか?
小沢一郎の放言はこれまでにも度々あり、その知性の貧しさを自ら暴露するものです
産経新聞の記事でも触れていますが、去年は「キリスト教は排他的。仏教の場合、死んだらみな仏になる」と発言して物議を醸しました
この発言など、小沢一郎がキリスト教はもちろん仏教についてもまともな知識がなく、その場の思いつきで発言している(居酒屋で酔っ払ったサラリーマンが与太話をするような)と示すものです
しかも小沢一郎は批判についてブチ切れ、「オレの哲学だ」と開き直っていました
今回の講演で小沢一郎が言わんとしたのは、アメリカは多様な人種、民族の集まる国であり、宗教も価値観もさまざまであるがゆえに政治問題にせよ社会問題にせよ、「賛成か反対か」という単純な二択式にして話を進めないと議論にならないと言いたかったのかもしれません
それぞれの国民の有する価値観や道徳観に基づいて議論をしていたのでは、いつまで経っても意見の集約などできません。意見の集約ができないところから政策を立案するなど困難です
ですから最初に実行可能な政策を提示し、「賛成か反対か」を問うやり方で意見の集約を図るわけで、これはこれで合理的な考えです
そうした意見の集約システムの上に立って、「イラクを攻撃すべきか、否か」という二択を国民に迫るのです
小沢一郎はこれを「単純すぎる=単細胞」と表現したとも考えられます
しかし、政治家が公の場で語るにはお粗末すぎます。もっと表現を選び、丁寧に、慎重に語るべきです
写真を見る限り小沢は原稿を用意せず、思いつくまま語っていたようです
それだけ自分の語りに自信をもっていたのでしょうが、つまりはちゃんと用意もせず、その場の思いつきで語っていたにすぎないのです
公の場で発言するという重みをまったく考慮せず、居酒屋で与太話を披露する感覚で思いつきベラベラとしゃべるから失言、放言が噴出するのでしょう
国会答弁でこんな軽い発言をしていると、袋叩きに遭います
この講演で小沢一郎は、「今日の日本社会を見るとあらゆる分野で、政界、官界、財界、一般社会においても、精神の荒廃、劣化が急速に進んでいる。規律、モラルという美徳がかけらもみられなくなった」と語っているのですが、それは小沢一郎自身のことです
政治と金の問題でまったく説明責任を果たさないまま逃げまくり、あるいは秘書に責任を押し付けているモラルを欠いた政治家こそ、小沢一郎です
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