「アリエッティ」韓国で公開 「ジブリのアニメ製作に学べ」

スタジオジブリの「借りぐらしのアリエッティ」が9月9日から韓国で、およそ300スクリーン規模で公開されます。これに先立ち、韓国メディアがスタジオジブリを取材した、とサーチナが報じています


作品のクオリティに関する話などよりも、「キャラクター商品の販売や映画関連展示会で収益を創出し、観客動員ために大企業と提携マーケティングも活発に行っていると説明。
韓国のアニメーション業界も、スタジオジブリの成功の秘訣を見習うべきとの指摘も見られた」と記事にはあります
相変わらず着眼点がズレまくっているようですが、大丈夫でしょうか?
「ジブリに学べ」と掛け声はあっても、彼らが関心を示すのはマーケティングの手法ばかりのようです
児童文学作品は山ほどありますから、その1つを取り上げてアニメーション化するのは韓国でも中国でもできるはずです。なぜ、やらないのでしょうか?
「成功する自信が持てないから」と指摘するしかありません
もちろん、有名な児童文学作品のアニメーション化のみならず、オリジナル脚本でも成功させられる自信はないと思われます
韓国が世界市場に向けてオリジナル脚本による長編劇場版アニメーション「WonderfulDays」を制作したものの、コケたという話は前にも取り上げました
制作に5年、13億円を費やした自信作でしたが、評判は芳しくありませんでした

実際はこんな作品です


近未来時な都市、疾走する大型バイクはモロに「AKIRA」のパクリです。「攻殻機動隊」の要素も濃厚です
つまり、人気のある日本のアニメーションからパクり、構成していると言えます
5年の歳月と13億円をかけてパクリしかできないところに問題があるのは明らかで、しかも自分たちは「日本の作品よりうまくやっている」と思っているのでしょう
「マジンガーZ」をパクって「テコン∨」を作り、「オリジナル作品だ」と称していた頃から少しも進歩していません
質の高い作品を作るには質の高い脚本が必要であり、世界観の構築からキャラクターデザインまで手抜きは許されません。ところが自分たちでそうした細部を練り上げようとはせず、どこかで見たようなキャラクターを平気で使い、ありがちな世界観で代用し、間に合わせようとします
出来上がった作品が、「どこかで見たような絵、見たようなストーリー」になるのは当然です
「ヒカルの碁」が日本で囲碁ブームを巻き起こした現象に刺激され、韓国棋院もオリジナルの囲碁を題材としたアニメーションをやろうと企画した際、脚本家が提示してきたのは「囲碁の天才少年が大人たちを次々と打ち負かす」という話だったそうです。もちろん企画は没になりました
実現したなら、おそらくどこかで見たようなキャラクターが、「ヒカルの碁」をそのままコピーしたようなストーリーで活躍するアニメーションになっていたでしょう

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