あなどれないポケモン映画

夏休み恒例のポケットモンスター劇場版が今年も人気を集めています
「こども向けのアニメだから」とこれを軽視する向きもありますが、なかなかどうしてあなどれない実力の持ち主だと思いますので、データを掘り起こしてみました

劇場版ポケットモンスターシリーズ
   興収(邦画順位) 動員数  タイトル
98年 75.4億円(2位) 654万人 ミュウツーの逆襲
99年 63.6億円(1位) 560万人 幻のポケモンルギア爆誕
00年 48.5億円(1位) 450万人 結晶塔の帝王ENTEI
01年 39.0億円(2位) 360万人 セレビィ時を超えた遭遇
02年 26.7億円(4位) 250万人 水の都の護神ラティアスとラティオス
03年 45.0億円(2位) 430万人 七夜の願い星ジラーチ
04年 43.8億円(4位) 420万人 裂空の訪問者デオキシス
05年 43.0億円(2位) 410万人 ミュウと波導の勇者ルカリオ
06年 34.0億円(7位) 321万人 ポケモンレンジャーと蒼海の王子マナフォ
07年 50.2億円(2位) 480万人 ディアルガVSパルキアVSダークライ
08年 48.0億円(4位) 454万人 ギラティナと氷空の花束シェイミ
09年 46.7億円(2位) 445万人 アルセウス 超克の時空へ
データの出展

邦画の興行成績でも毎年のように上位に位置しており、平均して40億円の売り上げが見込める鉄板の人気シリーズだと分かります
人気シリーズとして「ポケモン」の対抗馬になるのが劇場版「ドラえもん」のシリーズです
しかし、最高のヒット作でも2007年公開の「ドラえもん のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い」が35億7千万円が最高で、40億円には届きません(Wikipedia参照)
ここ数年で「ドラえもん」シリーズは30億円台の売り上げになっていますが、それ以前は10億円台であり「ポケモン」ほどのインパクトはありませんでした
さらに上記の「ドラえもん のび太の新魔界大冒険」など、ここ数年の劇場版は1980年代から90年代に作られた劇場版のリメイクです
オリジナ脚本が良くてリメイクはダメとは言いませんが、「ドラえもん」シリーズはネタ切れなのかな、とも思います
ちなみに「名探偵コナン」の劇場版シリーズでは、1位が「漆黒の追跡者」(35億円)、2位が「ベイカー街の亡霊」(33億円)、3位が「迷宮の十字路」(32億円)、4位「天空の難破船」(31億円)、5位が「探偵たちの鎮魂歌」(30億円)と、こちらも手堅く稼いでいます
人気のテレビアニメーションの劇場版とはいえ、毎年これだけ確実に観客を動員するだけの作品を作るというのは大変な作業だと思います。単に「ポケモン」人気に依存しているだけではなく、こどもたちを惹きつけるだけのストーリーを構築しているからこそ、可能なのでしょう
いつものように中国や韓国を引き合いに出すのはどうかと思いますが、毎年コンスタントに30億円から40億円を稼ぎ出せる劇場版の人気シリーズは中国も韓国も作れずにいるのが実情です
それでも中国や韓国のメディアは、「日本のアニメーションは終わった。これからは中国(韓国)の時代だ」と書きまくっているのですが

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コミックマーケットに見る日本の底力


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