無謀な構想「日中韓海底トンネル」を諦めない人たち
当ブログでは「日韓海底トンネル構想」のニュースが報じられるたびこれを批判し、いかに実現性の乏しい無謀な発想かを指摘してきました
今回は中国発のレコードチャイナの記事です
韓国と中国、韓国と日本をそれぞれ海底トンネルで結び、東アジアを結ぶ鉄道網の建設を大絶賛しています。採算という問題はまったく考慮していません
記事の中心にいるのは浙江省交通科学研究所の許雲飛副総エンジニアという人物です
が、建設費や維持費がどれだけかかるのか積算もできない人物のようです。そもそも中国は本格的な海底トンネルの建設を手がけた実績はありません(韓国も同じ)
その工事が如何に困難なものかまったく理解できずに、机上の空論を弄んでいるだけのエンジニアです
これまでに何度も書いてきましたが、中国と韓国、日本と韓国、日本と中国の間は航空機や船舶による輸送で十分に賄われており、何の問題はありません。いまさら数兆円を費やして海底トンネルを建設し、鉄道を通す必然性など皆無です
日本から中国へ行くのに鉄道を利用したいと考えるのは鉄道マニアだけでしょう
海底トンネルの建設費や維持費をトンネルの通行料によって回収する方式で計算すれば、トンネルの通行料はバカ高いものになり、それは鉄道料金に跳ね返ってきます。日本から韓国まで海底トンネルを利用する列車に乗れば、片道数万円の料金がかかる見通しで、航空機を利用するよりはるかに高い出費になるのです。それを誰が利用するのでしょうか?
中国や韓国のメディアは鉄道輸送のメリットばかり強調するのですが、大量の貨物を一度に輸送するなら船舶の方がはるかに安くつきます。日本から中国に貨物を送るなら、わざわざ朝鮮半島経由で鉄道輸送する必要など皆無で、直接上海に向けて船で送れば済むのです
このように海底トンネルには何のメリットもないと、素人でも指摘できる話です
にもかかわらず、中国や韓国のメディアはしきりに「海底トンネル構想」を繰り返す報道するのはなぜでしょうか?
そこに巨大な利権が見え隠れしているからなのでしょう。海底トンネルの建設費や維持費に何兆円かかろうと、工事を請け負った業者や関連企業は大儲けできるのですから、その実現を期待している人間が大勢いる、というのが理由かもしれません
さらに中国や韓国は費用負担の話は公にしません。自ら建設費を負担する考えはさらさらなく、日本にすべて負担させる腹積もりなのでしょう
韓国国内には、日本の謝罪と賠償は不十分だから償いとして海底トンネル建設を日本の負担で実施すべきだ、との声もあるようです
日本政府がこんな愚かな「日中韓海底トンネル」建設に巻き込まれることのないよう願います
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