コミックマーケットに見る日本の底力

3日間にわたる夏のコミックマーケットが終了しました。観客動員は56万人に達したと報じられています


海外でも大規模なゲームやアニメーション関連のイベントが開催されているのですが、日本のコミックマーケットほど特殊なイベントは珍しいと言えます
イベントの主役はゲーム会社やアニメーション会社ではなく、自主運営の創作系の同人サークルだというのが最大の特徴です
今年は1万1500ものサークルが参加しました。マンガや小説、ゲーム、音楽など、自ら創作を手掛ける同人サークルがこれだけの数存在するのは世界でも日本だけでしょう
しかも出展のための応募はこれを上回っており、抽選で選ばれる確率は5割くらいとされています。単純に計算して2万以上もの創作系同人サークルが日本国内で活動中だと言えます
こうした素人集団の旺盛な創作意欲こそが、日本のマンガやアニメーション、ゲームを支える土台になっていると考えられます
中国や韓国にはこうした創作系の同人サークルがどれだけ存在するのでしょうか?
少し前の記事ですが中国人民網は「中国は芸術家やクリエーターに不足している訳ではなく、市場、管理、アニメ漫画の制作規律を本当に理解している人材が不足している」と書いています

中国アニメ界の憂いと希望

「マーケティングさえしっかりやれば日本に追いつける」と、無茶な主張を展開しています
作品のクオリティ自体、大きく劣っているのに何を言うのでしょうか?
そしてマーケティングの成功例として、あの「「喜羊羊と灰太狼」を引き合いに出します
他にないのか、と突っ込みたくなります
もし中国でコミックマーケットのようなイベントを開催したらどうなるでしょうか?
創作系のサークルなど皆無で、ほとんどは違法コピーしたマンガやアニメーションのDVDを売って稼ごうとする悪徳業者が軒を並べるだけだと思われます
それが即ち、日本と中国の差です
中国のメディアにはこうした現実が理解できないようで、マーケティングさえやれば中国の稚拙なアニメーションでも売れるはずだと思い込んでいるようです

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