西武・大久保コーチ解任 「陽気な兄貴」と擁護するコラム

西武ライオンズの2軍打撃コーチ大久保博元が選手に暴行を加えた件で解雇処分となりました


西武の対応のまずさも指摘したいところですが、それよりもこの大久保博元を「底抜けに陽気で過干渉な兄貴」と擁護するスポーツ誌「Number」のコラムが気になったのでこちらを取り上げます

「底抜けに陽気で過干渉な兄貴 デーブ大久保は誰にも理解されない?」

書き手はスポーツライターの中村計という人物です
あけっぴろげで陽気な性格だと中村計は書いていますが、選手への暴行の話から判断する限り、大久保博元は陰湿で嫉妬深い性格の持ち主であり、大人とは思えないくらい幼稚な振る舞いをする人物と思われます
中村は西武球団内に大久保の理解者がいなかった(彼を重用してきた渡辺監督は除いて)と書きますが、本当にそうなのでしょうか?
理解者がいなかったのではなく、選手からも他のコーチや球団関係者からも嫌われていた、というのが真相ではないかと推測されます
大久保博元が嫌われた理由は上記のコラムを見れば分かります。選手にこどもじみた悪ふざけを執拗に繰り返したり、過干渉とも言える言動です
今回の暴行事件の報道では、菊池雄星投手が投球練習をしている横でバットを杖のようにして立つ大久保コーチの写真が盛んに使われてました
これは大久保コーチが菊池投手に暴行を加えていたという暗示でもあるのですが、同時に打撃コーチである大久保が菊池投手の練習に干渉している、と見ることもできます
打撃コーチをいう職分を超え、投手にも「ああしろ、こうしろ」と干渉し、従わない投手にはあれこれ暴言を吐いたり脅すなどしていたのでしょう
他の2軍コーチはそれを見て見ぬ振りをしていたと推測されます
ですから、「みんなが大久保博元という男をもっと理解してやるべきだった」という中村のコラムは大変に不可解であり、勝手気ままに振舞ってチームに迷惑をかけ続けてきた大久保博元の解雇は当然だろうと思うのです
余人を持って代え難いほど卓越した打撃理論の持ち主だとか、そんな理由があるとは考えられません。単なるお祭り男、お調子者であり、それを「貴重な人材」だと過剰評価したところに誤りがあるのでは?
鳴り物入りでプロ入りしながらさっぱり成長しない菊池雄星投手ですが、周囲のコーチらの助言がかえって本人を混乱させ、戸惑わせてきた可能性もあります
プロ入りしてすぐに、「あの投球フォームではプロで通用しない」と言われれば本人はショックでしょうし、混乱するのも無理からぬところです
こうしてプロ入りしながら潰される選手が多数生じるのかもしれません
オリックスに入団したイチローの振り子打法に、当時の土井監督は「1軍では通用しない」と言い放ち打撃フォームを修正しろと要求したのですが、イチローはこれを拒否。そのため2軍暮らしが続きました。成績不振を理由に土井監督がクビになり、ようやくイチローが活躍するチャンスが巡ってきたのですが、土井監督時代が続けばイチローは他のチームへ移籍しない限り出番はなく、2軍で飼い殺しにされたでしょう
土井正三は巨人の∨9を支えた名内野手というより、イチローの才能を見抜けなかった無能な監督として語り継がれる結果となりました
西武にすれば「底抜けに陽気で過干渉な兄貴デーブ大久保」を擁護するより、球団の将来を担う菊池雄星ら若手を伸ばすことの方が遥かに重要なのですが、スポーツライター中村計にはそれが理解できないようです

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