西淀川虐待死事件 母親に懲役8年6月の判決
昨年春、大阪市西淀川区で9歳の女の子が繰り返し虐待を受けて死亡した事件で、母親に対し懲役8年6月の実刑判決が言い渡されました
繰り返し殴る蹴るの暴行を加え、満足な食事を与えず、寝具もなしに冬のベランダに放置するなど、鬼畜としか言いようのない虐待を繰り返した結果、娘を死亡させたものです。しかも裁判では、「死ぬとは思わなかった」と釈明を繰り返し、「勝手に死んだ娘が悪い」かのような態度が垣間見えました
反省の弁と言うより、自己保身に徹した釈明に終始したと見るべきでしょう
裁判を通じて己の所業を省み、母親としていかに行動すべきだったかを考えてもらいたかったのですが、被告にそんな気はさらさらなかったようです
検察側の求刑は懲役12年ですから、かなり割り引いた判決になっています
本当に8年6月などというぬるい刑でよかったのか、と思ってしまいます
残念ながら新聞、テレビで大きく扱われたこの事件以降もこどもへの虐待は相次いでいます。現に虐待をしている親たちにとって、他人が虐待で逮捕されようが実刑判決を食らおうが、抑止力にはならないのでしょう
だから虐待を摘発し、処罰しても無駄だとは言えません
はやり厳しく罰するしかない、と考えます
虐待を主導した内縁の夫小林康浩被告の裁判はこれからですが、殺意はもちろん虐待の事実も否定しており、「しつけだった」と主張しています
実に後味の悪い嫌な事件であり、まったく救いがありません
この身勝手な「親」の言い分を許さず、厳罰を課してもらいたいものです
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