映画「ハリー・ポッター」は大赤字

映画「ハリー・ポッター」シリーズといえば泣く子も黙る大ヒット作品なのですが、「ハリー・

ポッターと不死鳥の騎士団」(2007年公開)が、実は1億6700万ドルもの赤字になって

いる、と報じられています
http://news.walkerplus.com/2010/0711/5/

円に換算すると約150億円もの巨額の赤字です。制作費の借入金の利子負担でそうま

で赤字が膨らむというのも不可解に思えます

配給費や宣伝費は制作費と別なのでしょうから、そうした経費が膨らんでいるという説明

は分かりますが

それなら逆に興行収入だけでなくDVDの販売による収入もあったはずであり、そちらはど

うなっているのか疑問です

歴代の「ハリー・ポッター」作品の興行収入は以下のとおりです


第1作「ハリー・ポッターと賢者の石」
制作費1億25百万ドル 興行収入9億74百万ドル

第2作「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
制作費1億ドル      興行収入8億78百万ドル

第3作「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」
制作費1億3千万ドル  興行収入7億95百万ドル

第4作「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
制作費1億5千万ドル  興行収入8億95百万ドル

第5作「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」
制作費1億5千万ドル  興行収入9億38百万ドル

第6作「ハリー・ポッターと謎のプリンス」
制作費2億ドル      興行収入9億29百万ドル

俳優の出演料は制作費に含まれているはずですが、有名俳優ともなると「興行収入から

数%を受け取る権利」をオプションとして要求したりもします

ダニエル・ラドクリフやエマ・ワトソンといった映画の顔である俳優、女優がそうした契約を

結んでいるのなら、この記事も納得できます

作者であるJ・K・ローリングが「ハリー・ポッターと賢者の石」の原稿をイギリスの出版社へ

送って売り込みを図ったものの、どこからも相手にされなかったというエピソードは有名で

す。ようやくブルームズベリー出版社から本として発売され、世界的なベストセラーになっ

たのですが、かつてローリングスの原稿を評価せず送り返した各出版社は逃した魚の大

きさに悔しがったでしょう

無名の書き手によるファンタジーが本にならなかったら、この大ヒット映画のシリーズも存

在しなかったのですから、ローリングスの原稿に価値を見出したブルームズベリー出版の

担当者の慧眼様々です

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