菅直人内閣発足の遅れ
一部の報道では天皇陛下の御休養の予定のために組閣が遅れた、という説明が流布されていますが、事実は異なるようです
葉山御用邸で休養される予定の陛下は、内閣の認証式のためいつでも皇居へ戻られる準備がされており、「陛下が御休養で内閣の認証式ができないため組閣が6月8日に先送りされた」との報道は間違いでしょう
内閣の発足が8日にずれ込んだのは民主党内の調整がついていないためであり、菅直人と小沢一郎の話し合いができていないのが最大の原因です
そんな民主党内のゴタゴタの言い訳のため、陛下の御休養を口実に使う民主党関係者がいるのですから呆れるほかありません
小沢一郎の影響力を極力排除したい菅直人ですが、党内の最大勢力である小沢派を無視できません。小沢一郎から直接、「新政権に全面的に協力する」との言質を取りたいのでしょう
しかし、そうと知りつつ小沢一郎は菅直人を避けまくり、携帯電話にも出ないとの話です
菅直人が頭を下げてくるまで小沢一郎は新政権を支持するかどうかの態度を保留し、あいまいな態度を取り続けるのでしょう
その結果、新政権の閣僚や党役員に小沢派から誰を起用するか、調整がまったく進まず4日に組閣は無理だったと考えられます
小沢一郎の同意なしに小沢派の国会議員を閣僚に一本釣すれば、それを口実に小沢派が内閣を揺さぶりにかかるのは明らかです
国政そっちのけで民主党内の醜い勢力争いが展開されており、8日までに決着をつけようと関係者が走り回っているものと思われます
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