「サマーウォーズ」アヌシー国際アニメーション映画祭へ参加
フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭のコンペ部門に、日本からは「サマーウォーズ」が出品されることが決まったと報じられています
最近の日本の長編アニメーションのアヌシーでの結果は、1993年に「紅の豚」(宮崎駿監督)がグランプリを獲得したのをはじめ、1995年に「平成狸合戦ぽんぽこ」(高畑勲監督)がグランプリ、2007年に「時をかける少女」(細田守監督)が特別賞を獲得しています
国際的な映画賞の常として、受賞しなかった作品が駄作というわけではありません
その時々の審査員の嗜好、傾向によって選択の基準も評価も大きく変化します
とくにアヌシーの場合、商業的な娯楽アニメーションより玄人好みのアーティスティックな映像作品がグランプリに選ばれるケースが目立つと指摘されています
日本のアニメーションは商業的な娯楽作品からアーティスティックなものまで、さまざまな作品がありますが、その主力はもちろん商売になる娯楽作品です
そうした意味で、日本の娯楽作品「ポケモン」や「クレヨンしんちゃん」をアヌシーのコンペ部門に出しても賞は獲得できないのでしょう
大御所となってしまった宮崎駿や高畑勲がいまさらアヌシーのコンペに参加するはずはありませんし、大友克洋や押井守も同じ理由で参加しないと思われます
そこで次世代のエースと目される細田守監督に注目されます
細田守監督にすれば2007年に「時をかける少女」で特別賞だったのですから、今度はグランプリを狙う意欲はありありでしょう
話は変わりますが、イギリスの「エンパイア」誌が「史上最高の外国語映画100本」というのをリストアップしています
黒澤明の「七人の侍」が第1位で、22位に「羅生門」、44位に「生きる」、98位に「乱」がリストアップされています。日本映画では他に、宮崎駿の「千と千尋の神かくし」が10位、「となりのトトロ」が41位であり、大友克洋の「AKIRA」は51位、押井守の「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」が92位に入っており、アニメーション映画の高い評価が見て取れます
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