メキシコ湾の原油流出事故 対策費は5兆円以上
原油流出:事故原因はBP社の「経費削減」
オバマ大統領は会見で、「油田の開発に当たっていたブリティッシュペトロリアムにすべての責任がある」と述べており、原油の回収や環境対策費はすべてブリティッシュペトロリアムに負担させると明言しています
これは油田開発をしていたのが外国企業だからでしょう。アメリカ企業であったなら対応は違っていたと思われます
1989年にアラスカ沿岸で石油会社エクソンの保有するタンカーが座礁し、原油を流出される事故が発生しました。史上最悪の原油流出事故と呼ばれ、エクソンは原油の回収や除去に20億ドルを注ぎ込む羽目になったほか、州政府や連邦政府から賠償や罰金を課せられました
エクソンは大勢の弁護士を使って訴訟に対応し、さらには国会議員や政府へ働きかけて連邦政府の課す懲罰的な罰金の減額に成功しました
当初50億ドルの懲罰的な罰金を請求されていたのですが、エクソンの工作によって半分の25億ドルに減額させたのです
エクソンがアメリカ最大の石油企業であり、政府へも国会議員へも十分な影響力を持っていたからこそ可能だったと思われます
最近のアメリカ政府によるトヨタ叩きと比べると雲泥の差があります
アメリカ政府がアメリカ企業を優遇するのは当然かもしれませんが、その露骨なやり方はあやしさ満載です
今回のメキシコ湾での事故は外国企業の責任ですから、アメリカ政府は容赦ない態度を示すのでしょう
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