映画「書道ガールズ」はなぜコケたのか?
各メディアを使って宣伝に力を入れていた映画「書道ガールズ」ですが、公開から2週目で興行収入は約8700万円と1億円にも届かない状態です
ヒットした映画の場合、批評で取り上げられる機会も多く、「なぜヒットしたか」がさまざまな角度から語られます
一方、ヒットしなかった映画は批評で取り上げられる機会も少なく、「なぜヒットしなかったか」その理由が分析されることはあまりありません
そんな理由で、当ブログではヒットしなかった映画について何度か取り上げています
往々にして予告編や宣伝をさんざん見せられ、「もういいや」という気分にさせら映画館に足を向けなくなる映画もあるのですが、「書道ガールズ」はどうだったのでしょうか?
自分の場合、Youtubeにアップされていた高校生の「書道パフォーマンス」の大会の動画を何本か見て、「もういいや」という気分になりましたが
書道の大会に取り組む高校生の情熱は確かに敬服しますが、見て楽しいか、面白いかと問われれば首を傾げざるを得ません
映画「書道ガールズ」にしても、共感を得られにくかったのかもしれません
マイナーな部活動でなじみが薄かったから、とも言えます
映画情報サイト「ぴあレビュー」では賛否、さまざまな意見が寄せられています
前宣伝で強調されている「女子高生が書道で町興し」の部分が十分に描かれておらず、物語の伏線が未回収のままになっているとの指摘もあります
120分という尺の中にすべてを収めるのは到底無理で、見せ場であるラストの書道パフォーマンスのシーンに時間を割いた分、他のエピソードが未消化に終わったのは否めません
それでも公開の規模からすれば3週間で興行収入5億円が目標の最低ラインではなかったかと思いますから、関係者にすればこの結果は意外でしょう
何かと比較対象に挙げられる「スウィングガールズ」の方は21億5千万円の興行収入ですから、その差は歴然としています
ちなみに最近、当ブログで取り上げた映画の興行収入を調べてみたところ、「矢島美容室」は3億5千万円、堀北真希主演の「誰かが私にキスをした」が4800万円でした
また、メディアがやたら煽って宣伝してた「ゼブラーマン2」も全国234館で公開にも関わらず、興行収入は4000万円と大コケでした
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