カンヌ映画祭 北野監督作品は賛否両論

カンヌ映画祭が開催されています。映画祭としての地位低下が云々されるカンヌ映画祭ですが、メディアの注目度はまだまだ高いようです
今年のコンペティション部門には日本からは北野武監督の「アウトレイジ」がノミネートされています
劇場での公式上映では観客の反応も上々だったようですが、メディアの作品評は総じて低かったと記事に書かれています


カンヌ映画祭ではさまざまなメディアがコンペティションの予想を書き立てますが、必ずしも有力候補として挙げられた作品がパルムドールを獲得するわけではありません
審査員の思惑やら、カンヌ映画祭の独自色を強調したがために、あえて下馬評とは違う作品がパルムドールを獲得するケースがしばしば見られます
北野武監督も1999年に「菊次郎の夏」でカンヌ映画祭に挑んだとき、メディアの評価は高かったのですが無冠に終わりました
世界中の映画作品600本から800本の中から選ばれたものだけがコンペティション部門にノミネートされます。「ノミネートされるだけでも名誉」と北野武が言うのも当然かもしれません
公に語られることはありませんが、日本国内でも映画会社や関係者がカンヌに出品しようと、壮絶な競争を繰り広げている噂されています
国際的な評価を求めるため、海外へ売り込むため、映画会社はさまざまな映画祭への出品を狙うのですが、他の作品との兼ね合いもありますから必ずしも思惑通りにはなりません
今回も北野武作品がカンヌと決まった裏で、ノミネートの機会を逃した日本の作品が何本もあったはずです
さて、今回の結果はどうなるのでしょうか?
2004年には押井守監督の「イノセンス」が日本のアニメーションとして初めてコンペティション部門にノミネートされ、下馬評も高かったためにハラハラドキドキしつつ、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」で現地からの速報に見入っていました。残念ながら無冠に終わってしまいましたが
2007年には河瀬直美監督の「殯(もがり)の森」が審査員特別賞を獲り、その喜びの瞬間を同じく「2ちゃんねる」の実況で見ていました
また、何かしらの喜びを味わえるのかな、と期待しています

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