オバさんたちはなぜ香水臭いのか?

車の中から女性モノの香水を盗んだ男が逮捕されました。「体が臭いので香水を盗んだ」と供述しているようです


この記事を読んで思ったのが、「自己臭妄想」です
自分の体が臭いから、変な臭いを発しているから人に嫌われるという妄想を抱く、強迫神経症の一種です
中学生や高校生が不登校になるケースで、本人がこうした「自己臭妄想」にとらわれている場合があります
学校で同級生から「臭い」と言われたり、からかわれたりしたのがきっかけで引き篭もってしまうのですが、体臭に関する被害妄想を他人に打ち明けないため、家族も気がつかなかったりします
ほとんどの場合本人の思い込み、妄想に由来するのですが、体臭が原因ではないと納得させるのはなかなか難しいようです。過食や拒食という強迫神経症が食事とは別のところに原因があるように、自己臭妄想も心の内奥にある体臭とは別の原因によって引き起こされると考えられます
そうした根幹にある問題を探り、解消するべく働きかけないと症状の改善は難しく、本人は「体から変な臭いがするから」といつまでも引き篭もりを続けようとします
タイトルに書いた、中年のオバさんたちの強烈な香水の匂いは直接「自己臭妄想」と結びつくわけではありません
しかし、オバさんたちの強烈な香水の匂いは、自分の容姿の衰えや老化に対する潜在的な恐怖が原因と考えられます
容姿の衰えをごまかし、否定したくて香水をこれでもかと使うわけです。かえって逆効果なのですが


妄想に取り憑かれる人々
日経BP社
リー・ベア

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