上海万博ソング パクリ騒動その後
表面上は岡本真夜が楽曲の使用許可を与えるという形で決着した上海万博のPR曲問題ですが、騒ぎはまだ収まっていないようです。共同通信によれば、盗作で中国の顔に泥を塗ったとして、自分が作曲したと称していた人物への非難が続いています
中国メディアの報道によれば、この作曲家はこれまでにも日本や韓国のヒット曲をパクっている盗作の常習犯だそうです
盗作を野放しにしてきた中国自身に責任があるわけで、何をいまさらという気がしますが・・・
レコードチャイナに、日本在住の中国人によるブログを取り上げた記事があります。そこには中国人の屈折した心情が見て取れます
北京オリンピックで歌を披露した少女が実は口パクであり、あらかじめ録音しておいた別の少女の歌唱に合わせて歌うふりをしていただけだったというニュースが、いまだに中国人にはトラウマとなっているのが分かります
以来、中国では口パク禁止となり、テレビ番組でも歌手は生歌を披露するよう義務付けられるようになったのですが、前回も述べたようにジャッキー・チェンがひどい音痴であるとバレてしまいました
他にも歌唱力のなさが露呈してしまった歌手が大勢いるようです
パクリが横行する中国が変わってゆくのかどうか、分かりません
しかし、パクリを恥だとする意識が存在するのは確かなのでしょう
問題は今回の騒動を招いたパクリ常習犯の作曲家の責任をどのような形で問うのか、というところにあります
万博事務局は公募によって曲を選んだと述べていますが、信用できません
作曲家と万博事務局側との間で利権を巡ってあらかじめ何らかの密約があり、それを隠蔽するため公募という形式を装っていたのではないかという気がします
つまり公募の審査以前にこの曲の採用が決まっており、曲から生じる利益の配分についても万博事務局幹部との間で合意が成立していた、と
当然、上海万博事務局の幹部は中国共産党の幹部です。上海の共産党支部は元国家主席である江沢民が牛耳っており、上海で万博を開催するという決定も江沢民によるものです。上海万博で生じる利益の大部分は江沢民とその子分たちの懐に入る仕組みになっていると思われます
現在の国家主席である胡錦濤でも江沢民の利権にメスを入れることは不可能でしょうから、盗作騒動の根幹にある問題(誰が何の目的でこの曲を選定したのか)は解明されないまま終わると推測されます。トカゲの尻尾切りで作曲家1人をいけにえにし、幕引きを図るのでしょう
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