落語家の笑えない話 三遊亭楽太郎が円楽襲名
三遊亭楽太郎、三遊亭円楽といえば日本テレビの「笑点」でおなじみの落語家です
師匠である三遊亭円楽の逝去に伴い、このほど弟子の楽太郎が6代目円楽を襲名したと報じられています
記事の文面からだけでは、桂歌丸の発言の意味はつかみにくいと思われます
楽太郎改め6代目円楽の襲名披露興行が東京都内の寄席で実現する、というのがこのニュースのポイントです
落語に関心のない方はご存知ないと思いますが、東京を拠点として活躍する落語家達はいくつかの団体に分裂し、対立関係にあります
三遊亭円楽らの一門はその師匠であった6代目三遊亭圓生と落語協会(会長、柳家小さん)との対立で落語協会を脱退し、別の団体を結成しました。その結果、落語協会は彼ら一門を東京都内に存在する寄席から締め出す決定をしています
つまり円楽一門は寄席への出入りが禁止され、その結果公民館やホールを借りての興行を続けてきました
それが5代目円楽の逝去により、6代目円楽の襲名披露興行が都内の寄席で行われるのですから、落語協会側の譲歩があったと見るべきなのでしょう
もっとも、これで円楽一門と落語協会の間で和解が成立するかどうかは分かりません
都内の寄席を牛耳っている落語協会も寄席の観客が減り、安泰とは言えない状態にあります。一方で寄席を締め出された円楽一門は積極的に地方へ出向き、公民館などでの落語公演を通じてしぶとく生き残っています
テレビは吉本興業らのお笑い芸人に占拠され、落語家の出番はありません
落語という芸が衰退の一途をたどっているとい危機感は誰しも共有しているわけで、それぞれが幾つかの団体に分裂していがみ合っている場合ではない、と言えます
しかし対立の根は深く、簡単に和解が成立する可能性はありません。稀代の名人と評価された三遊亭圓生は古典落語に情熱を注ぐ一方、新作落語を蔑視し、これを手がける落語家を敵視したのは有名です。芸への執着が人間関係をいびつなものにし、怨恨を生み出す結果を招きました
テレビの「笑点」では笑いを振りまいている落語家たちですが、背後にはドロドロの怨恨を抱えているのが実情です
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