JAYWALK中村容疑者の覚醒剤乱用を考える
ライブドアが配信している産経新聞の記事に「衝撃事件の核心」と題されたものがありま
す。同様の記事がMSNなど、産経新聞系のウェッブサイトにあると思うのですが、見つけ
られなかったので、ライブドアから引用します
http://news.livedoor.com/article/detail/4671641/
なおライブドアの配信記事は1週間程度で消されてしまう場合があるので、ブログのソー
スとして挙げるには不向きです
読んでいただけると分かりますが、随分と長い記事です。「核心」と言うのは59歳という
分別のあるはずの人間がなぜ覚醒剤に手を出したか、という点を指すのでしょう
文末に楽物事件に詳しい弁護士のコメントを挙げ、「薬物使用に走る動機を(1)興味本
位で使う『好奇心型』(2)長距離トラックの運転手が眠気を解消するために使ったりする
『職業型』(3)よほどショックなことがあって手を出してしまう『ヤケ酒型』-の3つに分類」
しています
しかし、この分類はかなり陳腐です。薬物問題に詳しい弁護士なら、芸能人やミュージシ
ャンに薬物使用者がおり、その使用目的がセックス時の快楽増強であるのは知っている
はずです
また、ミュージシャンの場合は曲作りのイメージが沸くとか、音がきれいに聞こえるなどの
理由が昔から挙げられています。あるいは、「プロのミュージシャンなら大麻くらいは皆、
やっている」との驕りも指摘できます
上記の妙な3つの類型に中村容疑者を無理やり当てはめ、彼の場合は「ヤケ酒型」だと
決めつけるのですから失笑するしかありません
「あれだけ芸能界の薬物事件が問題となっているときに、分別盛りの年齢の人間がいき
なり薬物を使うというのは『ヤケ酒型』の可能性が考えられる。悩みや孤独感があっても
周囲に打ち明けられなかったのではないか。原因となる問題に正面から向き合わなけれ
ば、根本的な解決にはならない」
弁護士の先生の当て推量はどうでもよいのですが、記事ではその上の段落で、中村容
疑者は過去に大麻取締法違反(所持)容疑で摘発された経歴もある、と書いたばかりで
す。つまり、中村容疑者は59歳になっていきなり薬物を使い始めたわけではないのであ
り、これを「ヤケ酒型」だなどと断定するのは事件を根底から読み違えています
他にも大麻やコカイン使用も疑われており、中村容疑者が59歳になって薬物を始めた
と初心者ではなく、ジャンキー(薬物乱用者)が59歳になってつかまったと見るべきです
常習性、依存性が見て取れるのに、これのどこが「ヤケ酒型」なのでしょうか?
弁護士の先生の推量がどうあろうと、記者がこの点を見逃したというのは不可解です
薬物使用者はその使用回数を一部しか供述しません。「10回くらいやった」というなら、
「30回から50回くらいやっている」と見るべきですし、「1年くらいやっていた」というなら、
「3年から5年くらいは使用を繰り返していた」と見るべきです
「たまたま薬が手に入ったので使った」というなら、「薬が欲しくてたまらず、売人を捜して
六本木中を走り回った」と見るべきです
酒井法子の旦那にしろ、今回の中村容疑者にしろ、繁華街で売人から覚醒剤を購入し
たら家へ帰るまで我慢できず、車の中ですぐに使ってしまうくらい薬にのめり込んでいた
と見てしかるべきでしょう
(関連記事)
稲沢市議が麻薬所持で中国に拘束される
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201311article_22.html
芸能界と薬物使用
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/200908article_18.html
酒井法子はなぜ逃げ続けるのか?
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/200908article_13.html
華原朋美 睡眠薬大量服用で病院搬送
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201008article_65.html
田代まさしコカイン所持で逮捕
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201009article_122.html
元プロ野球選手清原 覚醒剤で逮捕
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201602article_3.html
高知東生(高島礼子の夫) 覚醒剤で逮捕
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201606article_26.html
ASKAまた覚醒剤使用か 逮捕間近と報道
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201611article_25.html
す。同様の記事がMSNなど、産経新聞系のウェッブサイトにあると思うのですが、見つけ
られなかったので、ライブドアから引用します
http://news.livedoor.com/article/detail/4671641/
なおライブドアの配信記事は1週間程度で消されてしまう場合があるので、ブログのソー
スとして挙げるには不向きです
読んでいただけると分かりますが、随分と長い記事です。「核心」と言うのは59歳という
分別のあるはずの人間がなぜ覚醒剤に手を出したか、という点を指すのでしょう
文末に楽物事件に詳しい弁護士のコメントを挙げ、「薬物使用に走る動機を(1)興味本
位で使う『好奇心型』(2)長距離トラックの運転手が眠気を解消するために使ったりする
『職業型』(3)よほどショックなことがあって手を出してしまう『ヤケ酒型』-の3つに分類」
しています
しかし、この分類はかなり陳腐です。薬物問題に詳しい弁護士なら、芸能人やミュージシ
ャンに薬物使用者がおり、その使用目的がセックス時の快楽増強であるのは知っている
はずです
また、ミュージシャンの場合は曲作りのイメージが沸くとか、音がきれいに聞こえるなどの
理由が昔から挙げられています。あるいは、「プロのミュージシャンなら大麻くらいは皆、
やっている」との驕りも指摘できます
上記の妙な3つの類型に中村容疑者を無理やり当てはめ、彼の場合は「ヤケ酒型」だと
決めつけるのですから失笑するしかありません
「あれだけ芸能界の薬物事件が問題となっているときに、分別盛りの年齢の人間がいき
なり薬物を使うというのは『ヤケ酒型』の可能性が考えられる。悩みや孤独感があっても
周囲に打ち明けられなかったのではないか。原因となる問題に正面から向き合わなけれ
ば、根本的な解決にはならない」
弁護士の先生の当て推量はどうでもよいのですが、記事ではその上の段落で、中村容
疑者は過去に大麻取締法違反(所持)容疑で摘発された経歴もある、と書いたばかりで
す。つまり、中村容疑者は59歳になっていきなり薬物を使い始めたわけではないのであ
り、これを「ヤケ酒型」だなどと断定するのは事件を根底から読み違えています
他にも大麻やコカイン使用も疑われており、中村容疑者が59歳になって薬物を始めた
と初心者ではなく、ジャンキー(薬物乱用者)が59歳になってつかまったと見るべきです
常習性、依存性が見て取れるのに、これのどこが「ヤケ酒型」なのでしょうか?
弁護士の先生の推量がどうあろうと、記者がこの点を見逃したというのは不可解です
薬物使用者はその使用回数を一部しか供述しません。「10回くらいやった」というなら、
「30回から50回くらいやっている」と見るべきですし、「1年くらいやっていた」というなら、
「3年から5年くらいは使用を繰り返していた」と見るべきです
「たまたま薬が手に入ったので使った」というなら、「薬が欲しくてたまらず、売人を捜して
六本木中を走り回った」と見るべきです
酒井法子の旦那にしろ、今回の中村容疑者にしろ、繁華街で売人から覚醒剤を購入し
たら家へ帰るまで我慢できず、車の中ですぐに使ってしまうくらい薬にのめり込んでいた
と見てしかるべきでしょう
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稲沢市議が麻薬所持で中国に拘束される
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芸能界と薬物使用
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/200908article_18.html
酒井法子はなぜ逃げ続けるのか?
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華原朋美 睡眠薬大量服用で病院搬送
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201008article_65.html
田代まさしコカイン所持で逮捕
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元プロ野球選手清原 覚醒剤で逮捕
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201602article_3.html
高知東生(高島礼子の夫) 覚醒剤で逮捕
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ASKAまた覚醒剤使用か 逮捕間近と報道
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