拡大する農地の汚染 中国

Record Chinaの報道によれば、中国全土で農地の汚染が深刻化しているという話です

「カドミウム、ヒ素、クロム、鉛など重金属汚染の影響を受けている面積は約2000万ヘク

タールにおよび、総耕地面積の約5分の1を占めるに至っている」ため、「中国全土で毎年

1000万トン以上の穀物が減産になっている」とあります
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100205-00000022-rcdc-cn

なぜこれほどひどい状態に陥ったのか、それは「中国の現行の土壌汚染防止関連法規は、

汚染の管理や改善に重点が置かれており、防止や予防が疎かになっていたため」だと説

明されていますが、筋が通りません。つまり、泥鰌汚染の管理も改善も十分に行われてい

ないからだと言えます

中国では下水道整備も遅れており、重金属を含んだ工場廃水はそのまま河川に垂れ流し

です

その河川から水を引き込んで農業に利用しているため、広範囲でカドミウムやヒ素による

土壌汚染が起きているのです

かつて日本の公害の現場を視察した中国政府関係者は、「中国では人民を重視し、企業

の勝手な振る舞いは許さない。だから中国でこのような公害問題は発生しない」と豪語し

ていました。その結果がこれです

工場の排水の検査もせず汚染された排水の規制もできない現状では、土壌の汚染は拡

大は防げません。法律に問題があるのではなく、行政が工場(共産党幹部が経営してい

る企業)を監督も指導もできないからです

そのうち中国政府は日本に対し、「汚染された土壌を改良する技術を無償で提供しろ」と

要求してくるでしょう

しかし技術は日本政府や日本企業が汗と金を注ぎ込んで開発したものであり、これを無

償で与えるのは大きな誤りです

中国には日本の開発援助(ODA)で造られた農業用水がありますが、揚水ポンプが壊れ

たため使われない状態のまま放置されている、というニュースを見ました

中国が揚水ポンプを修理すれば農業用水は使えるのですが、「日本の金で造った(タダ

で手に入れた)ポンプの修理に金をかけるなどバカバカしい」という理由で放置しているそ

うです。無償の援助を有り難いと感謝するどころか、この態度です。これが中国という国

の本質なのでしょう

中国から輸入される野菜はカドミウムやヒ素などを含んでいる危険があるため、用心した

方がよさそうです

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