アニメ「のだめカンタービレ」を制作する女流監督今千秋
実写の劇場版「のだめカンタービレ」が好調ですが、アニメーション版の方を取り上げた
いと思います
産経新聞の「サブカルたんねる」がアニメ版「のだめ」の監督今千秋を取り上げています
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/100113/gam1001131927002-n1.htm
男性が圧倒的に多いアニメーション監督の中で、女性の監督というのは珍しい存在なの
ですが、彼女はアニメーター出身ではなく絵が描けないそうです
もちろんアニメーター出身ではない監督もいます。押井守監督もその一人です
タツノコプロで徹底的に演出を教え込まれ、絵コンテを切っては駄目出しを食らってもめ
げずに取り組み、演出家としての経験を蓄積しました
今千秋監督もそうやって現場で育てられた一人のようです
日本のアニメが衰退に向かっているとか、中国や韓国に追いつかれ追い抜かれると主
張する人もいますが、今千秋のような女性の監督の台頭を見るとちゃんと人が育ってい
るのだと感じます
ドラマや実写映画では上野樹里の怪演が注目されていますが、アニメ版の方は原作を
忠実に描いています。それだけ監督にもプレッシャーはかかりますし、時には原作から
離れて大胆な翻案、演出を加えたいとの思いに駆られたりもするのでしょう。そこをじっ
と我慢して長いシリーズ物を一本仕上げるのはかなり大変な作業だと思います
しかし、それをやってのけてこそアニメーション監督としての評価を確立できるわけです
から(やりたい放題やった挙句、視聴者から見放され自滅、いつ終了したのかさえ記憶
に残らないアニメもあります)、今監督にとっては貴重なステップなのでしょう
アニメーションの作り方や演出の方法に関する自分の知識は、すべて押井守監督の著
作の受け売りです。世間では映画に比べてアニメーションを一段下に見る風潮もまだ残
っていますが、その演出や作り方に実写映画もアニメもほとんど違いはありません
ドラマを動かすにはどうするか、キャラを立てるにはどうするか、などなど綿密な方法論
がそこにあります
自分が中国ドラマを批判するのはこうした方法論を採用せず、現場の思いつきで演技
を決め撮影するという場当たり的な撮り方をするからです。かつての香港映画もそうで
した。脚本はなく(脚本を書くとパクられるという理由から)、撮影現場で監督者役者が
いきなり撮影を開始し、その場で適当にアクションやら台詞を決めていきます。現場で
のインスピレーションを大切にするのだと説明していましたが、どう見てもやっつけ仕事
です。その結果香港映画は凋落し、ジャッキー・チェンの新作と宣伝しても客が入らなく
なってしまいました
話が逸れてしまいましたが、もう少し書きます
日本では黒澤明監督でも、映画のために自ら何千枚という量の絵コンテを描いていま
す。言うまでもなく演出の基本だからです
中国映画でも世界的な評価を得ている著名な監督は自ら絵コンテを切っています
「そんな面倒なことをしなくても、我々はすごい映画(ドラマ、アニメ)が作れる」と主張す
るのが韓国や中国であり、物づくりを舐めているからです
だからこそ、某アニメーション監督のように「中国や韓国に負ける気がしない」との発言
が飛び出すのでしょう。日本の隣にいて、アニメの制作過程や演出技法を間近に見て
いる韓国でさえ、これを学び理解し、身につけようとはしないのですから
余計な話になってしまいましたが、日本の現場で演出技法を叩き込まれた今千秋監督
の今後の活躍に期待したいと思います
(関連記事)
中国ドラマ「熊猫人(パンダマン)」はなぜコケたのか
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201001article_69.html
危機に直面した日本アニメ業界
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/200911article_56.html
いと思います
産経新聞の「サブカルたんねる」がアニメ版「のだめ」の監督今千秋を取り上げています
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/game/100113/gam1001131927002-n1.htm
男性が圧倒的に多いアニメーション監督の中で、女性の監督というのは珍しい存在なの
ですが、彼女はアニメーター出身ではなく絵が描けないそうです
もちろんアニメーター出身ではない監督もいます。押井守監督もその一人です
タツノコプロで徹底的に演出を教え込まれ、絵コンテを切っては駄目出しを食らってもめ
げずに取り組み、演出家としての経験を蓄積しました
今千秋監督もそうやって現場で育てられた一人のようです
日本のアニメが衰退に向かっているとか、中国や韓国に追いつかれ追い抜かれると主
張する人もいますが、今千秋のような女性の監督の台頭を見るとちゃんと人が育ってい
るのだと感じます
ドラマや実写映画では上野樹里の怪演が注目されていますが、アニメ版の方は原作を
忠実に描いています。それだけ監督にもプレッシャーはかかりますし、時には原作から
離れて大胆な翻案、演出を加えたいとの思いに駆られたりもするのでしょう。そこをじっ
と我慢して長いシリーズ物を一本仕上げるのはかなり大変な作業だと思います
しかし、それをやってのけてこそアニメーション監督としての評価を確立できるわけです
から(やりたい放題やった挙句、視聴者から見放され自滅、いつ終了したのかさえ記憶
に残らないアニメもあります)、今監督にとっては貴重なステップなのでしょう
アニメーションの作り方や演出の方法に関する自分の知識は、すべて押井守監督の著
作の受け売りです。世間では映画に比べてアニメーションを一段下に見る風潮もまだ残
っていますが、その演出や作り方に実写映画もアニメもほとんど違いはありません
ドラマを動かすにはどうするか、キャラを立てるにはどうするか、などなど綿密な方法論
がそこにあります
自分が中国ドラマを批判するのはこうした方法論を採用せず、現場の思いつきで演技
を決め撮影するという場当たり的な撮り方をするからです。かつての香港映画もそうで
した。脚本はなく(脚本を書くとパクられるという理由から)、撮影現場で監督者役者が
いきなり撮影を開始し、その場で適当にアクションやら台詞を決めていきます。現場で
のインスピレーションを大切にするのだと説明していましたが、どう見てもやっつけ仕事
です。その結果香港映画は凋落し、ジャッキー・チェンの新作と宣伝しても客が入らなく
なってしまいました
話が逸れてしまいましたが、もう少し書きます
日本では黒澤明監督でも、映画のために自ら何千枚という量の絵コンテを描いていま
す。言うまでもなく演出の基本だからです
中国映画でも世界的な評価を得ている著名な監督は自ら絵コンテを切っています
「そんな面倒なことをしなくても、我々はすごい映画(ドラマ、アニメ)が作れる」と主張す
るのが韓国や中国であり、物づくりを舐めているからです
だからこそ、某アニメーション監督のように「中国や韓国に負ける気がしない」との発言
が飛び出すのでしょう。日本の隣にいて、アニメの制作過程や演出技法を間近に見て
いる韓国でさえ、これを学び理解し、身につけようとはしないのですから
余計な話になってしまいましたが、日本の現場で演出技法を叩き込まれた今千秋監督
の今後の活躍に期待したいと思います
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中国ドラマ「熊猫人(パンダマン)」はなぜコケたのか
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201001article_69.html
危機に直面した日本アニメ業界
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/200911article_56.html
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