石巻3人死傷事件を考える3 復縁に揺れる
被害者女性(18歳)は犯人から逃れるため、一時期DV被害者保護施設に身を寄せたそうですが、「少年と復縁した」と言って退所していた、と報道されています
おそらくはDV施設に入所した後も、携帯電話で交際相手である犯人と連絡を取り合っていたのでしょう。そこで、「もう一度やり直そう」とか、「おまえなしでは生きていけない」などと言われ、復縁する気になったのではないかと推測されます
そして復縁後は暴力がさらにエスカレートするのは十分に予想される展開です
しかし、被害者女性だけはそんな予想はしなかったのでしょうか?
また暴力にさらされるという不安と、もしかしたらやり直せるかもしれないとの期待に気持ちは揺らいでいたのだと思います
一般論として、この事件のような暴力を振るう夫や恋人との関係は修復不可能であり、復縁しても不幸な結果を招くだけだと考えられますし、自分もそう考えます
ですが、18歳でこどもまで作っている被害者女性にとっては、この暴力男との恋愛が失敗だったとは認めたくなかったのかもしれません。「一生に一度の恋」だと信じたかったのかもしれません。運命の出会いだとか、そんな幻想にしがみついていたかったのかもしれません
結果として周囲の人間が巻き込まれ、殺されるという最悪の事態に至ったわけで、この事態をどう受け入れ、理解し、納得するかは時間もかかり、大変な作業になるでしょう
誰もがこんな結末は受け入れたくないはずです
誰の責任かを巡って家族内でも対立が生じ、ケンカになるかもしれません
自分の恋愛を美化し、周囲の忠告を無視して突っ走るケースはありがちですが、時として取り返しのつかない事態を招く場合もあるという一例です
恋愛ごっこに夢中になっている18歳の少女には、家族の忠告など「邪魔」であり「自分の幸せを妨害する行為」としか映らなかったのでしょう。その恋愛ごっこの代償はあまりに高いものとなりました
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