[成功している男]の話がつまらない理由

日経ウーマンの記事で、「成功している男の話がつまらない理由」を考察しています


なかなか考えさせられる記事です。「話の一部を聞いただけですぐに結論づけて頭の良さを誇ろうとしたり、出口のない会話やおしゃべりというプロセスそのものを楽しめずイライラしてしまう人は、やはりどちらかというと男性に多いように思います」との指摘は鋭いものがあります
男性の会話(特に仕事上のやり取り)では「結論」が重視されます。上司への報告に際しては「結論を先に言え」と推奨されるくらい結論重視なのです
したがって妻や恋人相手の日常会話であっても、「結論重視」の紋切り型発言しかできない男性がいても不思議ではありません
またオフ場面の酒食の席でも男性は好んで仕事の話を持ち出し、自分の手柄の自慢を平気で始めてしまう人も珍しくありません。もちろん座はしらけてしまうのですが、そんな空気を読むつもりはさらさらありません
とはいえ、ほとんどの男性は女性相手に何の話題を振ればよいか見当がつかず、戸惑うのが現実ではないでしょうか?
自分の場合、かなり辛抱強く話を聞く自信はありますが、話題を振る方に関してはまったくダメでしょう。殺人事件の話を持ち出すわけにもいきませし
だからといって週刊誌やワイドショーに目を通し、ネタを仕込んでまで「豊富な話題」をもつ男になるべきなのかは疑問です
話題豊富な男になりたいのか、と問われればNoでしょう
話は逸れますが、かつてベンチャー企業経営者の団体の代表が石原都知事に「企業経営の体験を学校でこどもたちに聞かせたい」と申し出、知事の方も「それは大変結構なことだ」と返事をしているのをニュースで見ました
実現したのかどうかは分かりませんが、ベンチャー企業経営者が自信満々で学校に現れ「自慢話大会」を始めたならこどもたちは戸惑うばかりでしょう。その話が「こどもたちにとって何かの役に立つはず」というのは大人の勝手な思い込みではないでしょうか?
少なくとも何を伝えたいのかテーマを明確にし、こどもたちにどう受け止められるのかくらいは事前に吟味した上で取り掛からないと、「退屈で詰まらない話を延々と聞かされた」だけに終わってしまいます
こどもたちが興味を失い退屈しきっているにも関わらず、企業経営者は嬉々として自慢話大会を続けそうな気がします


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明治図書出版
村松 賢一

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