日韓海底トンネル計画に妄執する韓国政府

日本と韓国を海底トンネルで結ぼうという無謀な計画については以前にもこのブログで取り上げ、実用性のないものだと指摘しました

空疎な計画 日韓海底トンネル

しかし、韓国政府はこの無謀な計画に執心のようです。共同通信が報じるところによれば、韓国政府が「国土開発基本構想」にこれを盛り込んでいるとのことです


記事の論調では「ただ日本の植民地支配時代に最初の構想が浮上したことなどから韓国内で反発がある。推定100兆ウォン(約7兆5千億円)以上という巨額の建設費も必要で、実現性は不透明だ」とあり、まるで日本側が韓国への謝罪のため巨額な建設費を負担して「トンネル建設を韓国に了承してもらう必要がある」と言わんばかりです
前回、ブログで取り上げた際にもこの日韓海底トンネルの不採算性について言及しました。莫大な工事に加え、トンネルを維持するため多額の維持費が毎年必要になるからです
そして海底トンネル実現によるメリットは何もありません。日本や中国から欧州に至る「鉄のシルクロード」が実現すると記事には書かれていますが、そんなものは何の役にも立たないのです
鉄道輸送は物流の手段ではありますが、大量輸送という点では船便に劣り、スピードでは航空便にかないません
ですからヨーロッパ向けに輸出をするのに、わざわざ韓国まで海底トンネル経由の鉄道便を利用するメリットはないのです
ユーラシア大陸の内奥に物資を輸送する手段としてはもちろん船便は使えないため鉄道を利用するのですが、それは日本の関知するところではありません
さらにユーラシア大陸の内奥に住む人は、沿岸地域に住む人よりもはるかに少ないのです。日本は船便で貨物を送って商売すればよいのであり、そこから先の流通ルートにまで関与する必要はまったくなく、メリットもないのです
日本にとって日韓海底トンネルなど無用の長物であり、明確にこれを否定しておくべきだと思います
でないと、これから先何度でも韓国政府は、「日本は日韓海底トンネルを建設したがっている」と蒸し返すでしょう

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