島根女子大生遺棄事件を考える17 迷宮入り
警察は遺留品の捜索を打ち切ったと報道されています。今後は聞き込み中心の捜査になるという話ですが、犯人に結びつくような手がかりは何も発見できないままですから、捜査は手詰まりと呼べる状態なのでしょう
犯人が相当に狡猾な人物ならこのまま何もアクションを起こさず、潜伏したまま捜査の進捗を見守るはずです
神戸の連続児童殺傷事件との関連についてあれこれ語られていますが、本件の場合は警察に挑戦状など出していません
犯人は警察を挑発したり、チキンゲームに興ずるつもりはないということです
被害者の靴が発見されたのは警察の捜査がどうなっているのか、何を掴み、何を探しているのか、探りを入れるためだったと思われますので、露骨に挑発しているとまでは言い切れないと思います
警察に挑戦状を出したり、メディアを煽ったりするような真似をすれば「劇場型犯罪」と見なされます。自分が他人の目にどう映っているかを気にかけ、自分を演出するのが犯罪の目的であったりする犯行を指します
本件の場合は「劇場型犯罪」とは異なります。犯人は自分た他人の目にどう映っているかなど、まったく関心がないのかもしれません
犯人の関心は死体だけに向けられているとも考えられます
さて、犯人はいま何をしているのでしょうか?
精神分析の立場から考えるなら、犯人は己が作り上げた内面の物語の続きを思い描いているのだろうと推測します
当ブログでは前に、「犯人は生きた少女を生きたまま解体しようと欲したのだ」と指摘しました。今回の犯行に犯人が満足しているのか、不満を抱いているのかは分かりません
ただし、今回の犯行が成功体験となって犯人に自信を与えたのなら、再び同種の犯行に走る余地を与えたと言えます
このような事件では性犯罪歴のある人間をリストアップして洗う、というのが刑事ドラマでは定番ですが、今回の事件の犯人は前科・前歴のある人物とは限りません
「年内に犯人逮捕を」と期待する人もいるでしょうが、犯人に動きがない場合は捜査は進展しないまま年を越すでしょう
この事件についてはブログで取り上げた数も増えましたので、直近のリンクだけ掲げておきます
島根女子大生遺棄事件を考える10 フェティシズム
島根女子大生遺棄事件を考える11 事件の相違点
島根女子大生遺棄事件を考える12 殺人者の語り
島根女子大生遺棄事件を考える13 ホラー映画
島根女子大生遺棄事件を考える14 片方の靴
島根女子大生遺棄事件を考える15 顔見知り犯行説
島根女子大生遺棄事件を考える16 空き家で犯行
島根女子大生遺棄事件を考える18 学生の事情聴取
島根女子大生遺棄事件を考える19 プロファイラー起用
島根女子大生遺棄事件を考える20 正常と異常の境目
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狂気にあらず!?―「パリ人肉事件」佐川一政の精神鑑定
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