島根女子大生遺棄事件を考える15 顔見知り犯行説
読売新聞が「顔見知りの犯行説」を再び記事にしています
捜査関係者が「顔見知り犯行説」を諦めていないのでしょう
こうした事件が起これば、当然のように被害者の知己関係を洗って犯人を捜します
事件から一ヶ月を経過し、被害者と関わりのあった人物については一通りの捜査は済んでいると思われますが、それでもなお捜査関係者の中に「顔見知り犯行説」が根強く存在しているのです
若い女性の行動パターンからすれば、アルバイトを終えた平岡さんは何より先に携帯電話を取り出しメールの着信などチェックしたはずです
必要があればメールを返信するなり、直接電話で会話したでしょう
平岡さんの携帯電話は発見されていませんが、警察は電話会社の通話記録を調べて事件当日、平岡さんと電話やメールのやり取りをした人間を調べたはずです
もし記事にあるようにアルバイトを終えた後、犯人の車に乗ったなら事前に電話かメールで待ち合わせの約束をしていたと思われます
交友関係を洗い、さらには通話記録の捜査によって疑わしい人物が浮上しなかったため、「顔見知りではない者による犯行説」が有力視されるようになったのではないのでしょうか?
捜査関係者内の議論や主導権争いは分かりかねますが外から見ていると、捜査の方向が定まらずに二転三転しているような気もします
警察の捜査も経験則が支配する世界なので、「顔見知りの犯行説」を捨てきれないのかもしれません
さて、この事件では犯行の残虐さとして性器や内臓を切り取っるという所業が際立っていますが、過去にそのような事件がまったくなかったというわけではありません
事件そのものではありませんが、明治12年に強盗殺人事件で処刑(斬首)された高橋お伝は「明治の毒婦」と呼ばれた人物です
斬首の後、性器が切り取られ「毒婦の性器」として標本にされたと伝えられています
当時としては斬首後にその首を晒して世間への見せしめにする感覚だったのかもしれません。もちろん、本件とは何の関わりもない余談です
この事件についてはブログで取り上げた数も増えましたので、直近のリンクだけ掲げておきます
島根女子大生遺棄事件を考える10 フェティシズム
島根女子大生遺棄事件を考える11 事件の相違点
島根女子大生遺棄事件を考える12 殺人者の語り
島根女子大生遺棄事件を考える13 ホラー映画
島根女子大生遺棄事件を考える14 片方の靴
島根女子大生遺棄事件を考える16 空き家で犯行
島根女子大生遺棄事件を考える17 迷宮入り
島根女子大生遺棄事件を考える18 学生の事情聴取
島根女子大生遺棄事件を考える19 プロファイラー起用
島根女子大生遺棄事件を考える20 正常と異常の境目
島根女子大生遺棄事件を考える21 陰謀説・サイコ説