未解決事件を追うメディアの姿勢
産経新聞には【衝撃事件『未解決』の核心】という連載があります
過去の重要な未解決事件を取り上げたもので、他の新聞社もこれに類似した特集を設けていたりします
日頃はメディアの姿勢に批判をこぼす機会が多い自分ですが、こうした継続的な報道の姿勢は高く評価すべきだと思っています
連日、さまざまな事件や事故が発生しますので、何に注目し報道すべきかの判断は新聞社の才覚しだいです
読者の興味や関心を優先することも重要ですが、「未解決事件」のような人々が忘れてしまった事件を掘り起こし光を当てるのもメディアの重要な仕事でしょう
目下のところ当ブログでは島根の女子大生遺棄事件を継続的に取り上げています
が、産経新聞の上記の特集には「井の頭公園バラバラ殺人」が挙がっています
こちらも遺体を切り刻んで遺棄した猟奇殺人で世間の耳目を集めたものですが、その後に発生した「地下鉄サリン事件」の陰に隠れてしまい、捜査は行き詰ってしまいました
都会の真ん中で発生した猟奇殺人事件ですら未解決になっている、と指摘するのは重要かつ有意義な試みです
人々の無関心が未解決事件を生み出す温床の一つでもあり、それは安心して生活できない日常となって我々自身に返ってきます
つまり、安心して日々を暮らしたいならもっと回りに関心を払うべきであり、無関心を決め込んではならないということです
犯罪を取締り、捜査するのは警察の仕事ですが、犯罪の起きない地域を維持し守るのは地域に住むものの責任です
隣人を監視せよとは言いませんが、自分や家族の身の回りに危険がないかどうか注意を払い続ける必要はあります