島根女子大生遺棄事件を考える 5

日刊ゲンダイの記事が殺害された被害者女性の遺体の状況について詳しく報じています。かなり衝撃的な内容ですから、読むか読まないかは慎重に判断してください


当ブログでは最初から猟奇殺人であり、死体を弄んで快楽を得ようとする事件の可能性を指摘してきました
ですが、「どうだ、当たったろう」などと誇示するつもりはありません
むしろ外れてくれた方が気が楽だったと思います
被害者の元彼がフラれた怨恨によって殺害し、遺体の処分の困った挙句にバラバラにした事件であったなら、また別の取り上げ方があったと思うのです
記事にある大御所福島章教授のコメントは極めてオーソドックスなものであり、犯人像の想定として妥当だなものです
もちろん想定外の人物(未成年者や高齢者、あるいは女性)の可能性も皆無ではありませんが、まずはないと考えます
さて、遺体の骨はのこぎりではなく鋭利な刃物で切断されていた、と報じられています
遺体を急いで解体するならのこぎりで切断するのでしょうが、犯人はむしろ時間をかけて遺体を弄び、ゆっくりと解体を楽しんだと推測されます
骨を切断する刃物とは何でしょうか?
のこぎりでなかく、骨を切断できる刃物といえば種類も限られます
思い当たるのは建築工事に使う太い針金を切る、番線カッター(ボルトクリッパ)です
枝切りはさみのような形状で、7ミリから1センチの鉄線を切断でき、油圧式のものになるとさらに太いものを切断できます
しかし、特殊な用途の限定品とは言えず、建築業や解体業、自動車整備工場などで広く使われているもので、流通ルートから犯人を特定するのは無理でしょう
犯人が死体を弄ぶマニアなら、遺体を解体するにも特殊な刃物をいくつも使用した可能性は高く、そうした刃物は事前に入手済みであったはずです
間に合わせの刃物を使うような真似はせず、あれやこれや想像し妄想を膨らませる中で用途別に刃物を使い分け、肉体を切り刻む快感に震えたに違いありません
つまり被害者を殺害してから慌ててホームセンターへ行き、刃物を購入するような真似はしないということです
ですが捜査員がホームセンターへ聞き込みの回り、「最近刃物を購入したあやしい人物」について調べるのも、可能性をつぶす意味で必要な手順です
あるいは犯人を単純に、鉄筋工や解体工と決め付けるべきでもありません。既に述べたとおり、こうした刃物・工具は一般人でも入手できるものであり、一部特定の職業の持ち主だけが所有しているアイテムではないからです
ホームセンターで売られている木工用ののこぎりは焼きが甘く、遺体を解体するにはすぐに刃こぼれして使えなくなる、という話もあります
犯人はそうした知識、情報をあらかじめ承知していたのでしょうか?
世の中には猟奇犯罪を取り上げた本などいくらでもありますし、インターネットでも入は可能でしょう。猟奇犯罪を扱ったウェッブサイトの常連だったとも考えられます

この事件について当ブログでは以下のように言及しています
島根女子大生遺棄事件を考える 1
島根女子大生遺棄事件を考える 2
島根女子大生遺棄事件を考える 3
島根女子大生遺棄事件を考える 4
島根女子大生遺棄事件を考える 6
島根女子大生遺棄事件を考える 7「羊たちの沈黙」
島根女子大生遺棄事件を考える 8 次の犯行
島根女子大生遺棄事件を考える 9 「死と快楽」
島根女子大生遺棄事件を考える10 フェティシズム
島根女子大生遺棄事件を考える11 事件の相違点
島根女子大生遺棄事件を考える12 殺人者の語り


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