結婚詐欺師木嶋佳苗 殺人容疑で立件へ

読売新聞によれば、埼玉県警が木嶋佳苗を2件の殺人に関わった容疑で立件する方針である、とのことです


これまでは結婚詐欺や詐欺未遂での立件でしたが、「結婚話で相手を信用させ、金を騙し取る手口」がエスカレートして殺害するまでに至った、という筋書きで殺人を説明するための下準備なのだそうです
木嶋佳苗自身は「決定的な証拠は出ないはず」と思い込んでいるのでしょうが、どのように対応するのか注目です
いまのところ、名前の挙がっている男性の死に自分は関与していないと否認し続けているのですが、このまま否認を続けても検察は起訴する構えのようです
薬物を使って昏睡させ金品を奪う犯行は強盗として扱われ、凶悪犯罪とされます
さらに今回のように被害者を死亡させているのですから、強盗殺人と見なされるのでしょう。2件も強盗殺人をしたと裁判所が認定すれば死刑判決の可能性は大です
しかも本人は反省する態度をまったく示しておらず(犯行を否認しているから当然ですが)、被害者や遺族に対しての謝罪もありません
騙し取った金でセレブごっこをしていたのですから、ますます印象は良くありません
こんな態度では情状酌量の余地はなく、死刑やむなしと裁判官は判断するでしょう
結局、木嶋佳苗は殺人への関与をとことん否定し、地方裁判所、高等裁判所、最高裁判所と争い続けるしかないと思われます
「冤罪だ」と主張すれば、どこかの人権団体が応援団となり「木嶋佳苗さんを救う会」を立ち上げ支援してくれる可能性もあります
最高裁で判決が確定するまで15年くらいかかる、長い長い闘いです
状況証拠で死刑判決といえば和歌山毒入りカレー事件の林真須美被告が思い浮かびますが、彼女の場合は一審の和歌山地裁での公判で終始黙秘を貫き、これが結果的に悪い印象を与えて死刑判決が下りました
被害者の周囲にいた人間で犯行を計画し・実行できる人間は林真須美しかいない、という論法が実を結んだと言えます
検察も和歌山毒入りカレー事件を踏まえ、被害者の周囲にいた人間で、犯行を計画し実行できた人間は木嶋佳苗しかいない、と主張するに違いありません
さて、木嶋佳苗は騙した男性に謝罪する気がないと思われます。それほど男性に対して冷徹になれるのは、男性をとことん嫌悪し憎んでいるからでしょう
そんな男性への憎悪がどこで生まれ、膨らんでいったのかが気になります
恋愛を装い、結婚話を餌に男性を誘惑しつつも内心ではとことん軽蔑し、騙しても殺してもやましさを感じないほどの男性を憎むというのは尋常ではありません
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