島根女子大生遺棄事件を考える 3
山陰中央新報では、犯人についていくつかの可能性を記事にしています
作田明聖学院大客員教授(犯罪心理学)のコメントは、「短絡的で自己中心的。未熟な20代中心の若者」との犯人像を示しています
一方、ジャーナリストの大谷昭宏は、「最初から遺体を傷つけることに興味があった」との見方を示しています
警察が3人の男性の写真を持って聞き込みに回っている、との報道を受け、「犯人は絞り込めている。この3人の中にいる」とコメントしていた元検事もいたようですが、被害者と交友関係があったこの3人は容疑者から外れたようです
回り道をしているようにも見えますが、被害者の身辺にいた人物から疑ってかかるのが捜査の基本でしょうし、こうして一つ一つの可能性を地道に潰していくしかありません
一般には男女関係のもつれ、金銭トラブルが原因で殺人に到るケースが多いのですから、その線から捜査をすすめるのは当然です
しかし、怨恨によるものでないとなれば、被害者と接点のない人物が犯人になりますこうなると捜査は雲を掴むような話になります
目撃された不審な人物、不審な車を捜したり、近隣の住人から寄せられた異常な行動をしていた人物について調べたり、現場周辺に居住する性犯罪の前科がある人物を捜すなど、あちこちに手を広げることになります
今回の事件が猟奇殺人で遺体をもてあそぶのが狙いだったのでしょうか?
あるいは性犯罪が目的で被害者を連れ去ったものの、殺害してしまったので遺体を捨てるため、持ち運びやすくなるようバラバラにしたのでしょうか?
はたまた計画性のない行きずりの犯行だったのか、それとも人通りのない夜道で拉致しやすい女性を狙い下見を繰り返した上で犯行に及んだのか、その違いによっても犯人像は大きく違ってきます
そのようなさまざまな可能性を考慮し、捜査の手を広げるのですから解決までには相当の時間がかかるかもしれません
警察はホラービデオなどを頻繁に借りていた人物はいないかどうか、レンタル店を調べて回っているようですが、そうした可能性も無視できませんので結果として犯人に結びつかなくても無駄と決め付けるわけにはいきません
現時点で犯人を特定したり、断定する材料はほとんどなくのですが、前に述べたように自分は猟奇犯罪の可能性を選びます。根拠は「遺体をもてあそんだ」という一点のみです
犯人は自分の好みの女性を物色して周り、犯行についてあれこれ妄想を繰り広げてはそれを楽しんでいたと思われます。そのように犯行に到るまでの準備、計画も快楽の要素であると思われます
結果として拉致した女性が犯人の好みでない場合もあるでしょうが、今回の犯行はあらかじめ小柄な女性を狙っていたのではないか、と推測します
性的暴行を加えるのも、遺体をバラバラに切り刻むのも等しく性的興奮を味わうためであり、そこに違いはないと精神分析では考えます
この事件については以下のように言及しています
島根女子大生遺棄事件を考える 1
島根女子大生遺棄事件を考える 2
島根女子大生遺棄事件を考える 4
島根女子大生遺棄事件を考える 5
島根女子大生遺棄事件を考える 6
島根女子大生遺棄事件を考える 7「羊たちの沈黙」
島根女子大生遺棄事件を考える 8 次の犯行
島根女子大生遺棄事件を考える 9 「死と快楽」
島根女子大生遺棄事件を考える10 フェティシズム
島根女子大生遺棄事件を考える11 事件の相違点
島根女子大生遺棄事件を考える12 殺人者の語り
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