島根女子大生遺棄事件を考える 1

犯人はバラバラにした遺体を放り捨てながら逃走したようで、その異様な犯行ぶりが際立っています


山の中で遺体の一部が発見されたとの報道を見たときは、山の中に遺体を埋めようとして失敗し(山の中にはスコップで深い穴を掘れる場所などありません。土の下には木の根が密生しており、人力で穴を掘るなど困難)、遺体を放置したと思いましたが、違っていました
その後の報道を見ると、被害者と密接な関わりのあった人物が怨恨から殺害し、遺体の始末に困って遺棄した可能性は乏しく、最初から殺害して遺体をもてあそぶのが狙いであったように見えます
当、ブログでは過去にもさまざまな殺人事件について言及してきました。母親の遺体を損壊した八戸事件もありました


しかし、これまでにも述べてきたように犯行の手口のみで犯人の人格などを断定するのは大きな間違いを犯す可能性があります
繰り返しになりますが、この種の事件の犯人は心の中にサディズムと性的幻想からなる物語を持っており、その物語の延長線上で殺人を犯したと推測されます
どのような内容の幻想であるかは人それぞれですが、犯人はその物語世界の中でエクスタシーを味わおうと実際に人を殺し、遺体をもてあそんだと考えます
ですが、幻想の中で快楽をむさぼうろうとしたからといって責任能力がなかったとは断言できません
犯人が会社員や学生として日常を暮らしていたのなら、十分に現実検討能力はあったと見なすべきでしょう
それでもなお、幻想の中でエクスタシーを味わいたいという衝動を制御できなかったため、犯行に到ったと見るのが妥当です
ですから犯人は犯行後、会社員なり学生としての日常に復帰している可能性もあるわです。もちろん、英国人女性を殺害して逃亡を続けた市橋容疑者のように、どこか遠くへ逃げているとも考えられますが
平素はそのようなサディズムを現さず内に隠しているため、周囲から異常な性癖の持ち主であるとは思われていないのでしょう。それでも注意深く観察すれば、小動物を虐待してもてあそんだり、興奮して抑制が効かないほど暴力をふるったりした、などなどのエピソードが過去に存在したりします
あえて推測を述べるなら犯人は遺体を損壊するための秘密の場所(納屋やガレージ)を用意しており、そこがサディズムと性的幻想の物語の舞台であったはずです
自宅では日常生活の延長になってしまうので、別の、快楽を味わうための特別な空間で求めたと思うのです
遺体を損壊するためさまざまな刃物を所持しており、自分の車で移動していたのでしょう(軽乗用車などではなく、もっと大きな車だと思われます)
もちろんこれらは勝手な推測です
この事件については以下の通り、このブログで取り上げています

島根女子大生遺棄事件を考える 2
島根女子大生遺棄事件を考える 3
島根女子大生遺棄事件を考える 4
島根女子大生遺棄事件を考える 5
島根女子大生遺棄事件を考える 6
島根女子大生遺棄事件を考える 7「羊たちの沈黙」
島根女子大生遺棄事件を考える 8 次の犯行
島根女子大生遺棄事件を考える 9 「死と快楽」
島根女子大生遺棄事件を考える10 フェティシズム
島根女子大生遺棄事件を考える11 事件の相違点
島根女子大生遺棄事件を考える12 殺人者の語り


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