結婚詐欺師木嶋佳苗 いまだに匿名の謎
結婚詐欺師木嶋佳苗が別の詐欺容疑で起訴されました。殺人での立件に向けて捜査を進めているのでしょうが、年内には無理かもしれません
それにしてもなぜ、毎日新聞は起訴されたにも関わらず名前を出さないまま記事にしているのでしょうか?
おそらくは警察、検察が記者クラブ向けの会見で木嶋佳苗の氏名を公表せず、伏せているため、毎日新聞も踏襲していると思われます
ではなぜ、既に起訴した容疑者の名前を伏せなければならないのでしょうか?
日刊ゲンダイの記事では、その理由を下記のように説明しています
「佳苗を詐欺で逮捕しながら実名公表しないのは、埼玉、千葉両県警が殺人や殺人幇助罪での逮捕・起訴を狙っているからです。しかし、今のままでは難しい。『練炭を用意していた』『佳苗が入手した睡眠剤と2遺体から検出した睡眠剤の成分が一致した』と報道されているが、佳苗が使ったという確証や証言はなく、単なる状況証拠に過ぎないからです」(前出の事情通)
しかし、これでは名前を伏せる理由にはなっていません。現時点で名前を明かしたら殺人罪で起訴できなくなる、という理屈は刑事訴訟法にありません
こんな珍妙な説明で新聞記者たちは納得しているとすれば不思議です
さて、木嶋佳苗が北海道から上京して10年以上、東京とその均衡に住み暮らしていたと思われますが、どこで何をしていたのかはまだ明かされていません
風俗・水商売関係で収入を得ていたと推測するのが自然なのですが、それならば「この娘なら○○という店にいた」との情報が寄せられるはずです
一部メディアが掲載した高校生当時の写真を見れば、小太りで特徴のある顔立ちをしています。偽名を使い、年齢を伏せていたとしても、目撃談があってしかるべきですが
もしそうでないとすれば、可能性は非常に小さいながら誰かの愛人として囲われて、生活していたという線もあります
マンションを所有している小金持ちの老人の愛人となり、一室をあてがわれてひっそり暮らしていたなら世間の目には触れません
しかし、そのような束縛される暮らしを受け入れる女性だとは思えません。我慢できずにさっさと殺害してしまったのではないか、と推測されます
人間1人の人生をたどるのがいかに困難か、といまさらながら感じます
木嶋佳苗の十数年の過去を明らかにするのがメディアの力の見せどころだと思うのですが、実は各新聞社とも我々が思っているほど取材能力はないのかもしれません
この事件の取材に専念している記者などせいぜい1人くらいで、警察関係者から話を聞くのが精一杯だとも思われます
記者を1人北海道別海町に行かせ、近隣の住人や元同級生から話を聞くなどはしたのでしょうが、それ以上掘り下げるため記者を現地に滞在させる余裕はないのでしょう
朝日や毎日のような新聞社でも経営が苦しいのですから、スポーツ紙とて取材の経費は限られ人員にも余裕はないと見られます
あとはこの事件で本を書いて1発当てようと目論むフリーのルポライターが、どこからか情報を掴むのを待つしかないのかもしれません
クックパッドに木嶋佳苗が書いていたブログ「かなえキッチン」の一部がGoogleのキャッシュファイルに残っていましたが、このブログの全容が明らかになれば関係先・関係者を洗い出せ、新たな事実を発掘できるとも考えられます
クックパッドは決して公表しないでしょうが
この事件に関する当ブログの過去の記事は、下記のページからたどれます
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