相次ぐ中学生自殺の背景は
8月から各地で中学生の自殺がありましたが、産経新聞が記事として取り上げて
います
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091003-00000542-san-soci
比較的まともな記事なので、ほっとしています。最近のメディアの風潮ならば、「い
まどきのこどもたちはゲーム感覚で死を選ぶ。ゲーム機のリセットボタンを押すか
のような感覚で・・・」などという記事が書かれてもおかしくありません
「ゲーム感覚」と書くことで何かを指摘した気分になっている自称ジャーナリストや
有識者もどきがはびこっているから困ったものです
さて、記事の中で新潟青陵大大学院の碓井真史教授という方が、「君は1人じゃ
ないということを教えてあげなければいけない。そのためには、周りの大人、特に
両親が一言でも声をかけ、話を聞いてあげることが重要だ」と述べています
異論を差し挟むつもりはありませんが、話を聞くという関わり方ではいじめやその
他深刻な悩みを抱えているこどもを救うのは難しいと思います
親や教師はこどもたちの内面(心のうち)に深く関わる覚悟が必要だと自分は考
えます
もちろん強引にこどもたちの内面に踏み込もうとすれば拒絶されたり、反発された
り逃げられたりするわけで、逆効果になる危険も存在します
その危険を理解した上で、こどもたちと深く関わろうとする選択しかないのだろうと
思うのです
家庭では親がこどもに、「早く寝ろ」とか「勉強しろ」とか、「ゲームばかりするんじゃ
ない」とか声をかけていますが、これは極めて表面的でこどもの内面に関わろうと
する態度ではありません
学校生活がどうなのか、担任の先生はどんな人物でどう接しているのか、授業は
どうなのか、級友とはどんな関係でいるのか、などなど根幹に触れるような会話を
日常生活の中で交わすことが重要です
学校においても教師は多忙ですから、一人一人の生徒と十分に関われない実情
はありますが、やはりできる限り深く関わろうとする態度が必要です
登校時、教師が校門に立って生徒に声をかける取り組みがあちらこちらの学校で
行われていますが、単なるルーティンと化してしまい、「生徒に声をかけています」
というアリバイ工作に陥っていないか心配です
声をかけても、生徒の内面と深く関わりあおうとしないのであれば効果は期待でき
ません
さらに付け加えれば、こどもたちの側にいる大人(親や教師)がこどもたちにとって
魅力のある人物であるかどうかも重要です
愚痴ばかりこぼしている親、怒鳴ってばかりいる教師などはこどもたちにとって魅
力はありません。こどもたちは身近な大人をモデルとして取り込み成長するですか
ら、親や教師がこどもたちのモデルです
魅力に欠ける親や教師ではこどもたちが将来に希望を持てるはずがありません
独り善がりの人生論を延々と語る大人や、説教だけする大人も魅力はありません
自分語りに終始してこどもの話を聞こうとしない大人もダメです
精神分析の場合、分析家はべらべらと饒舌に語ったりせず、ひたすら被分析者が
語るべき重要な話を切り出すのを待ちます
話は日常の些細なエピソードとか、夢の話などから始まりますが、そこでまとめて
しまったのでは被分析者の内奥(無意識)にはたどり着けません。より深く自己洞
察が進むよう辛抱強く聞き役に徹し、ときには問いかけ、ときには励まし、ときには
揺さぶりをかけます
(関連記事)
「GKB47」撤回 迷走する自殺対策
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201202article_12.html
貧乏アイドルの上原美優さん自殺
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201105article_32.html
タレント上原美優の自殺を考える 2
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201105article_35.html
「松平健の妻自殺」を考える
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201011article_47.html
香川の不倫殺人 被告女性が拘置所で自殺
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201105article_11.html
偽メール事件の永田寿康元議員自殺
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/200909article_2.html
節目、その先へ
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/200904article_2.html
います
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091003-00000542-san-soci
比較的まともな記事なので、ほっとしています。最近のメディアの風潮ならば、「い
まどきのこどもたちはゲーム感覚で死を選ぶ。ゲーム機のリセットボタンを押すか
のような感覚で・・・」などという記事が書かれてもおかしくありません
「ゲーム感覚」と書くことで何かを指摘した気分になっている自称ジャーナリストや
有識者もどきがはびこっているから困ったものです
さて、記事の中で新潟青陵大大学院の碓井真史教授という方が、「君は1人じゃ
ないということを教えてあげなければいけない。そのためには、周りの大人、特に
両親が一言でも声をかけ、話を聞いてあげることが重要だ」と述べています
異論を差し挟むつもりはありませんが、話を聞くという関わり方ではいじめやその
他深刻な悩みを抱えているこどもを救うのは難しいと思います
親や教師はこどもたちの内面(心のうち)に深く関わる覚悟が必要だと自分は考
えます
もちろん強引にこどもたちの内面に踏み込もうとすれば拒絶されたり、反発された
り逃げられたりするわけで、逆効果になる危険も存在します
その危険を理解した上で、こどもたちと深く関わろうとする選択しかないのだろうと
思うのです
家庭では親がこどもに、「早く寝ろ」とか「勉強しろ」とか、「ゲームばかりするんじゃ
ない」とか声をかけていますが、これは極めて表面的でこどもの内面に関わろうと
する態度ではありません
学校生活がどうなのか、担任の先生はどんな人物でどう接しているのか、授業は
どうなのか、級友とはどんな関係でいるのか、などなど根幹に触れるような会話を
日常生活の中で交わすことが重要です
学校においても教師は多忙ですから、一人一人の生徒と十分に関われない実情
はありますが、やはりできる限り深く関わろうとする態度が必要です
登校時、教師が校門に立って生徒に声をかける取り組みがあちらこちらの学校で
行われていますが、単なるルーティンと化してしまい、「生徒に声をかけています」
というアリバイ工作に陥っていないか心配です
声をかけても、生徒の内面と深く関わりあおうとしないのであれば効果は期待でき
ません
さらに付け加えれば、こどもたちの側にいる大人(親や教師)がこどもたちにとって
魅力のある人物であるかどうかも重要です
愚痴ばかりこぼしている親、怒鳴ってばかりいる教師などはこどもたちにとって魅
力はありません。こどもたちは身近な大人をモデルとして取り込み成長するですか
ら、親や教師がこどもたちのモデルです
魅力に欠ける親や教師ではこどもたちが将来に希望を持てるはずがありません
独り善がりの人生論を延々と語る大人や、説教だけする大人も魅力はありません
自分語りに終始してこどもの話を聞こうとしない大人もダメです
精神分析の場合、分析家はべらべらと饒舌に語ったりせず、ひたすら被分析者が
語るべき重要な話を切り出すのを待ちます
話は日常の些細なエピソードとか、夢の話などから始まりますが、そこでまとめて
しまったのでは被分析者の内奥(無意識)にはたどり着けません。より深く自己洞
察が進むよう辛抱強く聞き役に徹し、ときには問いかけ、ときには励まし、ときには
揺さぶりをかけます
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https://03pqxmmz.seesaa.net/article/200909article_2.html
節目、その先へ
https://03pqxmmz.seesaa.net/article/200904article_2.html