大失敗に終わった横浜開国博覧会

辞任した横浜の中田市長は横浜開国博覧会の有料入場者数を500万人と大風呂敷を広げていました
しかし、実際には117万人にとどまり、最終的に18億円の赤字が見込まれるという惨憺たる結果に終わりました
しかし、失敗との批判に対し、プロデューサーが反論する記事があります


「大勢の市民が参加したのだから成功」だという小川巧記氏の反論は詭弁にしか聞こえません
「市内に分散した各会場を有機的につなぐ方策を構築できなかった、興業ではなく市民共催の市民事業であるという概念が伝えきれなかった-の2点に尽きます」という小川氏の言い分にも「いまさら何を」と感じます
市民事業だから、市民参加だから、市民によるイベントだから赤字も許されるべき、と言いたいのでしょうか?
市民参加型を謳ったイベントを地方自治体は好んで開催し、ミニ地方博覧会とされる行事もあちらこちらで開催されていますが、ほとんどは赤字です
ツケは最終的に住民の負担になります
もうそろそろこんな「イベント行政」は止めにするべきでしょう
イベントさえやれば人が集まり金が落ちるという考えに立って行政は旗振り役となり、「市民参加型」と称してつまらないイベントを開催し、巨額の赤字を残して終わる繰り返し。そして責任の所在はあいまいなまま、「情報発信が不十分だった」とか、「近隣での同種のイベントと競合、埋没してしまった」など適当な評価で片付けられるだけす
今回の横浜開国博覧会では、イベントの終了を待たずして中田市長が辞任しました。記事では敵前逃亡と表現していますが、その通りでしょう
「改革派市長」との呼称のまま政治力を温存しておきたいとの思惑から、博覧会終了前に任期途中での辞任となりました


その後、横浜開国博覧会の直接責任者であった野田副市長も辞任しています。しかし、市長や副市長が辞任したからといって18億円の赤字が帳消しになるわけでもありません

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