鳩山首相が温暖化ガス２５％削減を約束: 夾竹桃日記

2009年09月23日

鳩山首相が温暖化ガス２５％削減を約束

鳩山首相は国連演説で温暖化ガスの排出量を２５％減らすと発言しました

しかし、日本国内ではその具体策について何の論議もされていません

２５％削減という数値目標だけが勝手に決められ、政策論議はこれからというお粗

末な実態です

特に産業界の協力なしには２５％削減などという大幅な成果は達成できません

民主党は政権公約について経団連らに説明はしていますが、温暖化ガス２５％削

減について了解を取り付けたわけではありません

民主党は切り札として環境税の導入を考えているようです
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20090922-OYT1T00447.htm

つまり、一定量以上の温暖化ガスを排出する企業に税金を課す政策です

記事の中にもあるように環境税は電力会社が狙い撃ちされる形となり、電気料金引

き上げに直結します。つまり最終的には国民が負担するのです

原子力発電への依存が高い日本は、環境税導入による電気料金の値上がりは軽

微だとする楽観論もありますが、民主党はその試算も明らかにしていません

環境税が国民生活にどれだけ負担を与えるのか、国民の反発を恐れて試算を隠し

ているのか、それとも試算すらしていないのかは不明です

電気料金の値上がりは私鉄やＪＲ、地下鉄の運賃値上げにも結びつきます

また地方で住民の足となっているバス路線も採算ギリギリで運営されていますが、環

境税が導入されれば運賃値上げは避けられないでしょう

頭でっかちで「温暖化ガス２５％削減ありき」の民主党には、国民生活に与える影響

が分かっていないのかもしれません

麻生前首相のバー通いを「庶民感覚が欠如している」とメディアは批判しました。しか

し、大金持ちのおぼっちゃんである鳩山首相に庶民感覚など備わっているはずがあ

りません

メディアはそれでも鳩山首相を手放しで持ち上げ続けるのでしょうか？