元ヘッドコーチ井村氏、シンクロ日本に苦言

「シンクロナイズドスイミング元日本代表ヘッドコーチの井村雅代氏が2日、ローマ

での世界選手権で、五輪・世界選手権を通じて初のメダルなしに終わった日本代

表に苦言を呈した」とデイリースポーツが報じています
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090803-00000023-dal-spo

日本のシンクロナイズドスイミングを世界で優勝争いできるまでに育てた第一人者

の発言ですから、ヤフーニュースのコメント欄には井村コーチ復帰を要望する声が

多く書き込まれています

確かに井村体制で実績を挙げていたわけですが、同時に弊害もあったのでしょう

部外者なので内輪の事情は分かりませんが

しかし、演出に関しては他国のコーチからはっきと批判が出ていました

ロシアのコーチは井村コーチ率いる日本チームの演技が歌舞伎や空手など、日本

文化を前面に押し出した演出になっていることを批判。歌舞伎や空手の「いよー」と

か「きぇーい」といった掛け声が、「外国人審査員には悲鳴にしか聞こえない」と指

摘していました

集団演技の中で選手たちがたびたび悲鳴を発する演出が外国人審査員には奇矯

で不気味なものと映り、それが優勝できない理由だというのです

確かに歌舞伎や空手、祭りといった日本文化をモチーフにした演出は「日本らしさ」

に溢れているわけですが、そうした文化を審査員が好意的に理解してくれるとは限

りません

ロシアのコーチは「日本らしさから離れ、もっと普遍性のある演出にした方がよい」

と述べているわけです

いつの大会だったか忘れましたが、シンクロナイズドスイミングの団体演技でスイス

の代表チームが押井守監督の映画「アヴァロン」のテーマ曲を使用していました

「日本らしさ」の呪縛から離れ、普遍性のある演出を目指すヒントはこうしたところに

あるのではないでしょうか?
http://www.youtube.com/watch?v=ega2xb0yju4

この記事へのトラックバック