民主党のFTA政策 ブレまくり

小沢一郎が政権公約を修正する民主党を批判しています

アメリカとのFTA(自由貿易協定)締結を目指すとした政権公約に批判が集中した

ため、鳩山代表が修正を加えたことが気に入らないようです
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/287625/

そもそもアメリカは日本に対し農産物の輸入拡大を要求しているわけで、農産物

輸入を制限するようなFTAを締結するつもりなどまったくありません

そこで民主党が思いついた方策が、アメリカから農産物の輸入を拡大する一方で

日本の農家には補助金を大盤振る舞いして所得を補填する、というものです

アメリカからの農産物(牛肉、野菜、果物)輸入が増えて日本の農家の収入が減

少しても、その分を政府が補填するから農家には実害がないと考えたのです

しかし、このやり方をアメリカが了承し、FTA締結に踏み切るかは不透明です

アメリカは他国の政府が農家に多額の補助金を出して保護する政策を保護貿易

だ、非関税障壁だと主張して大いに批判してきました(アメリカ政府も自国の農家

を保護するため多額の補助金を支給しているのですが)

そもそもアメリカが物分りの良い国ならば、日本との間で「日米繊維戦争」とか「日

米自動車戦争」とか「牛肉・オレンジ戦争」など起こらなかったでしょう

こうした日米の通商紛争で「日本は貿易黒字を溜め込んでいる」とか、「日本の市

場は閉鎖的だ」との対日批判が繰り返されてきました(どこの国も自分たちの国内

市場を守ろうとするのは当たり前)

そんな折に自民党幹事長だった小沢一郎はアメリカとの間で「今後、日本は500

兆円をかけて社会資本(インフラ)を整備する。アメリカ企業に対して門戸を開き、

市場に参入できるようにする」と約束しました

その後、金丸副総裁の逮捕などドタバタがあって小沢一郎は自民党を離党したの

ですが、自民党幹事長時代の小沢一郎はアメリカべったりで与野党から批判を浴

びていたものです

今回のアメリカとのFTAに小沢一郎が執着しているのも、本当に日本の国益を考

えた上でなのか怪しく見えます

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