「救命ボート」にならない渡辺元行革大臣の新政党

自民党を離党して新政党を立ち上げると宣言している元行政改革担当大臣

の渡辺喜美が、「(自民党は)もう終わりだ。タイタニック号に乗っている自民

党の国会議員のために救命ボートを回しているが、なかなか降りてこない。

やっぱりしがらみがある」と講演で発言

旗揚げを予定している新党ですが、自民党の中堅若手議員が合流すると想

定していたものの、参加を表明する人間がなく焦りまくっているようです
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-090722X616.html

「もう終わり」なのは渡辺喜美の方なのかもしれません

自分が旗揚げさえすれば続々と自民党を離党して旗の下に駆けつける、と思

っていたのでしょうか

だとすればとんでもなく甘い見通しです

新しい政党を結成するにはそれだけの資金が必要で、鳩山由紀夫が民主党

を結成した際には30億円とも40億円ともいう金を用意したと伝えられていま



渡辺喜美にそれだけの資金を用意する力はないと、多くの政治家は見ている

のでしょう

いつまでも新党を結成できずにずるずると過ごしているうちに衆議院選挙が目

の前に迫りました。渡辺新党には新人候補を擁立する力もないでしょうから、

(そもそも政党の政策要綱すらありません。これでは何を目指す政党なのかも

分かりません)今回の選挙では存在感なしで埋没してしまうと思われます

「政界再編の核になる」どころか、迷子扱いです

無謀な賭けに走った背景には、世襲議員である安部、福田、麻生らが次々と

政権の座に就いたことへの焦りがあったのかもしれません

総理の座に手が届きかけたときに父親渡辺美智雄元外務大臣が病死し、そ

の遺志を引き継いで政治家をしているのですが、「自分もいつか首相の座に」

との思いが走りすぎているように見えます

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