涼宮ハルヒ 「エンドレスエイト」

テレビで放映されている「涼宮ハルヒの憂鬱」の新シリーズの話です
「エンドレスエイト」は原作で80ページほどの短編です。夏休みを終わらせたくないという涼宮ハルヒの願望が、延々と同じ夏休みを繰り返させる話なのですが、小説には「繰り返される夏休み」の描写はありません
ところがアニメーション版では、「繰り返される夏休み」がそのまま表現されて話題になっています
作り手である京都アニメーションはそれぞれ異なる演出家を起用し、「繰り返される夏休み」を描かせているのです
視聴者の中には、「また同じ話かよ。ウゼー」とか、「いい加減に終わらせろよ」との反応も出ています
ストーリーを追うだけなら、80ページほどの原作をこれだけひっぱり、延々と反復させるのは無駄の極みであるかもしれません(4話分にも膨らませているのですから、やりすぎだと批判が出るのも当然)
ですが、それぞれの演出の違いを楽しむなら面白い企画だと思います
しかし、本当に作ってしまうところが京都アニメーションたるゆえんでしょう
他のアニメーション制作会社は絶対にやらないし、やれない企画です(敢えてやるというならプロダクションI・Gくらい)
この企画にOKを出した角川書店も大したものです。視聴者の批判が予想されるのを承知で、承諾したわけですから
それだけ作り手を信頼しているのでしょう
かつてカンヌ映画祭で、「役者が演技をしていないアニメーションは映画ではない」と審査員役の女優が批判したというエピソードは前に取り上げました
その女優に「エンドレスエイト」各4話の演出を見せてやりたいものです

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