京都教大集団強姦事件を考える

言いたいことはいろいろあるのですが、続報を見ているうちにしだいに嫌な気分になってしまい、ブログで取り上げてよいものかどうか迷いが生じてきました
自分の中で整理がつかないまま取り上げ、言及するのは慎むべきだと思うのですが、今回は逮捕された学生についてではなく大学側の対応に絞って書きます
大学側はしきりに「教育的配慮を優先した」と釈明を繰り返しており、記者会見した学長は20回以上も「教育的配慮」を使ったそうです
その大学の対応に産経新聞は疑問を投げかけています


「事実の究明を優先した」と主張する一方、「大学は捜査機関ではないから」と弁解するなど、学長はかなり混乱しており自己矛盾に気がついていないようです
伝統的に大学は己の領域を特別なものと思い込んでおり、学内で事件が起きても大学が優先的に対処することとしています。つまり警察(公権力)の介入をできるだけ避けようとするわけです
大学側がなぜ、事態を強制わいせつの事案と認識し集団強姦とは認識できなかったのか不明です
さらに合意があったかどうか、などという点に執着したのもなぞです
あえて推測するなら、事態を「学生同士のささいなトラブル」であり、「酒の上で行過ぎた行為があった」けど犯罪ではない、という前提で対処していたからだろうと思います
つまり大学側は最初から事態を矮小化し、深刻な問題だと認めたくなかったのではないでしょうか
「無期限停学」は重大な処分のようにも見えますが、事実関係が判明すれば停学処分はいつでも解除できるわけですから、場当たり的な処分とも言えます
退学処分にするほど悪質な事案だとは考えていなかったのです
「教育的配慮」だったと学長は主張しているわけですが、これは明らかに大学側の保身を優先した結果であり、学生の身を考えたものではありません
こんな学長が教員養成系の大学のトップに座っているのですから呆れるしかありません
早稲田大学の学生を中心としたサークル「スーパーフリー」が今回と同様に集団強姦を繰り返して問題となったのですが、学長はあの事件から何も学ばなかったのでしょうか?

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