傲慢にして無礼な質問をする記者
ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した全盲のピアニスト辻井伸行さんについては前にも触れました
石原慎太郎東京都知事が記者会見で、辻井伸行さんの記者会見で「もし、一日だけ目が見えるようなことがあったら、何を見たいと願われますか?」と質問した記者を批判しています
辻井さん「両親の顔。友達の顔や星、海、花火。一番は両親だが、今は心の目で見ているので満足しています」と答え、その場は納まっていますが、それにしても随分と無礼な質問をするものだと呆れます
質問をしたのは「スーパーモーニング」のレポーターをしているフリーアナウンサー原元美紀です
インターネットで検索すると、過去にも「やらかした」経験の持ち主だと分かります
生番組で相撲の休場を「きゅうば」と読み、その誤りを指摘したキャスターを遮り、「きゅうば」の読みで正しいと主張。番組終了後、会社から叱責され退職しています。社内ではいまでも「会社の看板を木っ端微塵に壊したアナウンサー」と語り伝えられているのだとか
漢字の読み誤りは誰にでもあるわけですが、本当の問題はやはりその人の品性でしょう
原元美紀自身、自分の質問が障害を持った人に対して無礼なものであったと自覚していないと思います。そもそも、自分の質問が妥当なものか、無礼なものかを判断する感性・品性が欠如しているのでは
自分の質問が視聴者に不快感を与えるかどうか、判断できない人物がアナウンサーをしている事態を業界はどう思っているのか訊きたいものです
テレビ番組「スーパーモーニング」が今回の原元美紀の質問を「問題はない」と擁護するなら、自浄能力はゼロです
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