「エヴァンゲリオン」新作公開に思う
「エヴァンゲリオン」劇場版の新作公開で、映画館の前には行列ができている報じられています
もう随分昔ですが、地方の都市で暮らしていたときにエヴァンゲリオンの映画が公開され、いつもは閑散としていた映画館の前に長い行列ができているのを見て驚いた記憶があります
調べてみると1997年の出来事だったようです
当時は「エヴァンゲリオン」がどのような内容の物語であるか知らなかったため、自分の知らない世界で何かが起きているこの現象が強烈な印象となって残っているます
他のロボットアニメーションと違い、「エヴァンゲリオン」に登場するメカが昆虫みたいなフォルムに見えてしまうため、自分にはどうしても好きになれないアニメーションです
中学・高校生から大学生くらいの青少年が行列を作ってまで観ようとする映画には何か特別なものがあるのだろうと思いつつ、それが何であるかを確かめずにきました
その後、インターネットで15歳のアメリカ人少年が「自分がいかにエヴァンゲリオンの影響を受けたか」を長々と告白している文章を見てもう一度びっくりしました
しかもこうした現象が日本やアメリカではなく、世界各地で起きているらしいと分かると、ますますこの作品は特別なものなのだろうとの認識を抱くようになりました
インターネットで検索すると、実に多くの人がこの物語について語っているのが分かります。社会現象と呼べるでしょう
登場人物や設定を変えながら作られて続けている「ガンダム」シリーズとはまったく別物です
何がこれほどまで人々を魅了するのでしょうか?
敢えて言うなら、「エヴァンゲリオン」の物語はまだ未完成であり、大きな謎として存在しているからなのでしょう。ファンはその謎を解き明かそうと、「エヴァンゲリオン」の物語の意味を見出そうと劇場へと足を運ぶのだろうと思います
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