「1973年のピンボール」
村上春樹のこの作品はデビュー作「風の歌を聴け」に続いて書かれたものです。「どちらが好きか?」と訊かれればこの作品を挙げます
それは自分が少なからずピンボールを愛好しているからです
いまでは街のゲームセンターでもピンボールマシンは見れらなくなりつつありますが、その昔はどこのゲームセンターにも置かれていました。あるいはデパート屋上の遊戯コーナーでも
高校生の頃は小遣いも少なかったのでピンボールをプレーしたことはほとんどありませんでした。大学生になってアルバイトを始め、多少なりともお金に余裕が出たためゲームセンターでプレーするようになりました
当時はインベーターゲーム全盛であり、ピンボールの時代は終わってしまった感が強くプレーする人間はほとんどいませんでした
ピンボールマシンはそれぞれの機種ごと、独自のゲーム設定があります
ボーナスライトが点灯している間に特定のレーンにボールを潜らせるとおまけとしてボーナスゲームが獲得できるとか、ドロップターゲットを全部落とすとエクストラボールが獲得できるとか、そうした設定です
ところがこれらの説明は英文で台の隅に貼り付けてあるだけで、ほとんどの人はゲームの設定など知らないままボールをフリッパーで弾き返して遊んでいるのが実態でした
そんなとき「1973年のピンボール」を読み、それぞれのテクニックの説明などを知って大いに感激したものです
また、ブルック・シールズが12歳のときに主演した映画「ティルト・青春ピンボール」を見たのも刺激になりました。天才ピンボールプレーヤーに扮したシールズが「鯨」と異名を取る名手に挑戦し、敗北する青春映画です
これが当時、自分が経験したピンボールをめぐる世界です
さて、小説の舞台である国際基督教大学周辺を探訪したルポがサイトにありましたので紹介しておきます
村上春樹は1年浪人して早稲田大に進学しており、神戸高校で同級生だった女性の方は前の年に東京の大学に進学しています。2人の関係がどのようなものであったのかは分かりませんが
機会があれば小説の舞台となった地を自分の足でたどってみたいものです
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