スクールカウンセラー
学校にスクールカウンセラーを配置する制度が始まって数年が経過し、さまざまな問題点が浮上してきました
地方紙の報道ですが、2005年の現状は記事のとおりです
退職した校長をスクールカウンセラーに委嘱している都道府県は他にもあるようです
「長年教育現場で培った経験を生かす」というメリットは確かにあるわけですが、その反面、教師としての経験が邪魔をして生徒や保護者からの相談に教師としての立場から対応してしまう人もいるようです
これでは学校の先生に相談するのと同じで、何のためのスクールカウンセラーなのか、と言われてしまいます
学校の先生とは異なる立場、異なる理論体系で相談に応じ、学校教育とは異なる方法で問題に働きかけをするから意義があるわけです
最近ではスクールカウンセラーに依存するより、教育現場で教師が問題解決に取り組もうとする傾向が出てきた、との指摘もあります
制度が始まって間もないこの時期は試行錯誤の段階です
うまく行くケースもあれば失敗するケースもあります
閉鎖的になりがちな学校(教師は部外者の介入を嫌がるので)では、内輪の論理が優先されがちとなり、対応が後手後手に回ったり不祥事の隠蔽に走ったりする場合があります
これは学校に限らず、お役所も同じですが
公教育を担う場として、公立学校は国民の目に見えるスタイルで運営されるべきですし、世間の批判にたえるだけの取り組むをしてこそ国民の信頼を得られると考えます
スクールカウンセラーも校長経験者の天下りポストとして使われるのではなく、外部の声や目を受け入れるためのポストとして利用されるよう望みます