小学六年生女子児童による殺人事件 5

事件発生から5年となり、殺害された児童の父親が会見をしました


自分の娘と同じ年頃のこどもたちの成長を語り合うことで確かめたい、との思いはよく理解できます
しかし、一方で語り合えない現実もあります


児童自立支援施設と厚生労働省の側は被害者家族との間に壁を設け、加害児童との接触はおろか情報の開示もしない状態です
加害児童(もう16歳になっているわけですが)を完全隔離し、世間の批判の届かない場に置くのが「更生」なのでしょうか?
被害者家族との直接面会は無理だとしても、手紙のやりとりくらいは認めるべきではないか、と自分は思います
被害者家族からの手紙で動揺し、心情が不安定になる可能性も予想できますが、そうした事態を乗り越えられなければ「更生」など程遠いのでは
児童自立支援施設での取り組みについてもまったく開示しない態度は理解できません。役人の発想としては「過去の開示した例がない」の一点張りなのでしょう
しかし、国の施設として児童の改善更生を担う立場にある以上、公開できる情報は公開し、己の取り組みを明らかにするのが納税者たる国民に対する義務です
それとも世間の目に触れられると困るほど、お粗末な取り組みしかできないのが実情なのでしょうか?
加害児童の人権を考慮するなら、隠すのはかえって逆効果でしかありません

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