鈴香被告、上告取り下げ 無期懲役が確定
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検察が死刑を求刑していた事件ですが、二審でも無期懲役の判決がでました
ところがなぜか畠山鈴香被告は判決を不満として最高裁判所に上告し、なおも争う構えを示していました
なぜ上告したのか、よくわかりません
よくわからないと言えば、この事件そのものがよくわからないケースです
畠山鈴香については弁護側が心神耗弱を理由に責任能力を問題にし、精神鑑定が実施されました
「統合失調症質の人格障害」という判断ですが、詳しい鑑定書を見てませんので何ともコメントできません
上告してそれをまた取り下げたり、逮捕前にテレビのワイドショーが取材をしていたときブチ切れた様子を見ていると、かなり不安定な精神状態の人なのだという印象があります
ここでは代理ミュンヒハウゼン症候群の話を書きます
ミュンヒハウゼン症候群とは他人から注目されたい、同情されたいとの気持ちからリストカットをしたり病気のふりをする症例です
これに「代理」とつくのは、自分以外の存在(たとえば自分のこども)を利用して周囲の同情を惹こうとしたり、けなげな母親を演じて注目されようとする症例です
畠山鈴香を代理ミュンヒハウゼン症候群だと断定する理由はありません。ただ、娘彩香ちゃんが亡くなった後の彼女の行動(娘を殺された可哀想な母親を演じていた)を説明する上で、代理ミュンヒハウゼン症候群という考え方もあるだろうと思います
ただし、これはテレビや新聞の報道で見聞した情報だけの判断なので、あくまで仮説にすぎません
海外での代理ミュンヒハウゼン症候群とされたケースでは、こどもに毒物を投与して入退院を繰り返させるとか、かなり陰湿な行為を長期間にわたって行っているものがあり、病理の深さをうかがわせます
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