性犯罪はなぜ繰り返されるのか

奈良で小学1年生の女子児童をわいせつ目的で誘拐し、殺害した小林薫被告は死刑

が確定したのですが、再審請求の申し立てをしています

奈良地方裁判所は再審請求を棄却したため、今度は大阪高等裁判所に即時抗告しま

したhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?b=20090508-00000825-yom-soci

この事件では被害者が1人の場合でも死刑が適用されるかどうか、に注目が集まりまし

た。判決では小林被告が過去に2度、こどもに対する強制わいせつ事件を起こしている

ことと、本件事件の後にもまたこどもを狙った犯行を起こしていることが重視されました

死刑の是非や法律論議はさておき、これほどまでに執拗にこどもをねらった犯行を重ね

る小林被告の生き様にもっと注目が集まってもよかったのではないか、と思います

「性犯罪は再犯率が高い」というのは誤った認識であると最近では言われるようになりま

した
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A7%E7%8A%AF%E7%BD%AA

ただし、「性犯罪に関しては一部の人間を除いては再犯率が高いとはいえない」との注

釈が伴います。つまり一部には再犯率の高い性犯罪者が確実に存在しているのです

自分の知るケースでは中学生のときに強制わいせつ事件を起こした人物が、25歳の

ときに再び同じ事件を起こして逮捕された例があります

警察の取調べや家庭裁判所の呼び出しなど、一連の手続きが済んだ後に、当時中学

生だった彼に会ったのですが、面接の時間も短くて内容も深まりませんでした

親が息子の将来を心配して連れてきたのですが、彼は大いに不満そうでした

彼は自分の犯行について語るのにうんざりしていたため(警察や家庭裁判所で同じ話

を何度もさせられた)、応答も粗雑で、犯行についても「たまたま」であり、「偶然」の出

来事だったと主張しました

事態を極力矮小化し、大した問題ではないのだとごまかしたい意図がありありと感じら

れましたが、それ以上こちらから働きかけることはできません

事件は偶然の産物ではなく、彼は犯行を行う場所を探し求めていたのでしょうし、どの

女の子を狙うか機会をうかがっていたはずです

自分の内にある欲望と向き合おうとせず、うやむやにした結果が25歳での再犯、逮

捕につながったわけです

小林被告も、過去に逮捕された機会に自分の欲望や衝動について真摯に考え、どう

にかしようと行動していれば、また違った人生を送れたかもしれません



性暴力の理解と治療教育
誠信書房
藤岡 淳子

ユーザレビュー:
非常にわかりやすく、 ...
実践的!性犯罪に関す ...
性暴力への治療教育的 ...

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ

この記事へのトラックバック