小説「夜が終わる場所」

大阪市西淀川区の小学4年松本聖香さんが殺害された事件(死因は病死かもしれま

せんが、事実上は殺されたも同然です)についての報道が続いています

事件の詳細はこれから明らかにされるのでしょう

学校関係、近隣の人たちなど、虐待が行われている可能性に気がついていたようで

すが、結果として彼女の死を食い止められませんでした。それを責めるのは酷なのだ

ろうと思います

ですが、「仕方がなかった」とか、「不運だった」で済ますべきでもありません

関係者は常に「最悪に事態」を想定し、親とも対決する姿勢で臨まなければ人の命は

救えないからです

今回はアメリカのサスペンス小説「夜が終わる場所」を取り上げます。作者であるクレ

イグ・ホールデンについては何も知りません。読んだことのある作品はこれだけです

ネタバレを防ぐため細かな説明は省きますが、こどもの失踪事件とそれを追う警察官

の物語です

こどもへの虐待が新たな虐待を引き起こすという負の連鎖と、それに立ち向かおうと

する人々を描いています

重苦しい展開が続きますが、最後には少しだけ希望が見えた気がします

絶望的な状況にあっても諦めず、闘い続けようとする意志。それこそが希望です

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夜が終わる場所 (扶桑社ミステリー)
扶桑社
クレイグ ホールデン

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