離婚に関するあれやこれや

世の中には離婚問題専門のカウンセラーという仕事があるのだとか

確かに重要はあるので商売にはなるのでしょう

心理的な葛藤や不安を理由に来訪された方が実は離婚問題で悩んでい

たという事例は何度か経験しました

あるいはギャンブル依存で、仕事を終えた後に真直ぐ帰宅せずパチンコ屋

に入り浸っているという方の場合も、根本的には離婚問題がありました

家に帰って家族と顔を会わせるのが耐え難いため、パチンコ屋で時間を潰

しているわけです

「もうどうにもならないですよ」と冷めきった顔で語る姿からは、立ち直ろうと

いう意欲は感じられず、家庭をどうにかしようとする意志も見られませんで

した。こうなると手のつけようがありません

離婚問題を乗り越え家庭を再構築するにも、離婚に踏み切って新しい生活

を始めるにも、本人の強い意欲や意志が必要になります

もちろん周囲の人々の助力も欠かせませんが

ただ本人が、「もうどうにもならないですよ」とか「どうにでもなれ」という気持

ちでは、助力のしようがありません

ある女性は約束の時間に30分以上も遅れて姿を現しました。目が赤く充

血し、着ていたブラウスには涙の染みが広がっていました

相談に行くか、行くまいか迷い続け、泣いていたのだろうと思います

離婚問題を他人に打ち明けるだけでも大変な思いをする人がいる、というこ

とです。その迷いの深さ、不安の大きさ、誰にも言えず抱え込んでいる辛さ

を我々は決して軽く見てはいけないのだと自戒しなければなりません

さて、離婚にまつわる問題はいろいろと多方面に渡っているので、さまざま

な人の協力が不可欠です

友人知人、親兄弟の助言も重要ですが、専門知識と経験を持つプロの手

を借りるのも重要です

ともかく早く離婚をしたい、との思いからとんでもなく不利な条件で離婚して

しまう人もいます。この場合、離婚後に経済問題で悩み、「もっと財産を分

与させるべきだった」と悔やむ結果となります

ここはやはり弁護士を立て、きちんと交渉すべきだと思います

また、離婚という結果で何もかも解決するわけではありません。離婚に至る

までに生じたさまざまな対立、感情の衝突が中途半端なまま途切れたため、

離婚後はアパシー(思考の空白状態、感情の鈍麻など)に陥り、無気力状

態が続いたりするケースもあります

時間はかかりますがなぜ結婚生活がうまくいかなかったのかを考え、原因

を探り、気持ちの整理をつけるよう勧めます

さらにはこどもの養育問題、離婚がこどもに与える影響なども考慮しなけれ

ばなりません

結婚よりも離婚する方が何倍も大変だと言われますが、そのとおりです

その大変な作業を誰かが肩代わりしてくれるわけではありません。何よりも

当事者がしっかりと取り組む意志を示さないと、周囲の人も手を貸せないの

です





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