妬みも、怒りも、愚痴も必要

勝間和代がポジティブ脳をつくる10の習慣というのを挙げています
http://kagayaki.yahoo.co.jp/lesson/positive/index.html
ポジティブシンキングが流行っていますが、まあ無駄なものですね

ラカンならどうして「11の習慣でもなく20の習慣でもなく、10の習慣なの

か」と考え、「それは10しか思いつかなかったからだよ」と答えるのでし

ょう

「成功のための7つ法則」についても同じです。なぜそれが「8つの法則」

でもなく「10の法則」でもないのか、と考えるでしょう

さて、話をもどします

上記のサイトで、ポジティブ脳をつくるための習慣として9番目に「妬まな

い、怒らない、愚痴らない“三毒追放運動”をモットーに」と掲げています

確かに妬みや怒り、愚痴はポジティブなものとして嫌われますが、これを

頭ごなしに否定するのはなぜでしょうか

「怒りや妬みに無駄なエネルギーと時間を費やすのは無駄」だからと回

答されるかもしれません

ところが精神分析ではこの妬みや怒り、愚痴にこそ重要なものが潜んで

いると考えます

ある女性のケースを紹介します

会社内では主任という位置にいる女性ですが、彼女は新入の女社員の

言動に怒り、苛立ち、それこそ胃に穴が空きそうなほど苦々しく思い、不

眠などさまざまな症状を訴えていました

原因がその新入の女性社員にあるのは確かなのですが、なぜ彼女がそ

こまで腹を立てなければならなかったのでしょうか

彼女が新入社員である女性のどこに苛立ちをおぼえ、何を不快に思うの

か、一つ一つ過去のエピソードを聞き出し、検討を続けました

その結果、彼女のたどり着いた結論は、「わたしは彼女のように振る舞

いたい、彼女のようになりたい、彼女のように男性社員から注目された

い、彼女のように上司からやさしいことばをかけてもらいたい、と思って

いたから」なのだというものでした

その結論は彼女自身が導き出したものであり、こちらからは何も教示し

ていません。自分の方からは彼女の結論について否定も肯定もしませ

んでした

妬みや怒りの感情がわくのには当然、理由や原因があります

「妬まない、怒らない、愚痴らない」は高邁な理想ではありますが、だか

らといって自分が何に妬みをおぼえるのか、目をそらしてしまい否定す

べきなのでしょうか

もちろん妬みの感情を、「つまらないものだ」と矮小化するなり消し去ろ

うとする方法もあるのですが

一方で妬みや怒りを活動のエネルギーにする人も確実に存在します

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https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201005article_12.html
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https://03pqxmmz.seesaa.net/article/201002article_31.html
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勝間和代 成功を呼ぶ7つの法則
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勝間 和代

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